2007-02-01から1ヶ月間の記事一覧

 今日は、取引先で、会議改善とファシリテーター養成のための研修をしてきました。

(内容はhttp://sawada.keikai.topblog.jp/blog/109/10003652.html) この研修は今日まず、理論の学びと相互学習型会議を体験していただき、後日ロールプレイで会議メモとファシリテーターを学ぶと言うプログラムです。 3時間と言う短い時間の中で、ファシリ…

 フィードバックには、いくつかの種類があります。部下やメンバーにフィードバックを行うときは、この内のどのフィードバックを使っているかを意識している必要があります。

1、事実のフィードバック(記述的・中立的) 「私の観察するところでは、あなたは○○です。」 「今、あなたは○○とおっしゃいましたね」2、想像のフィードバック 「私には、あなたが機嫌が悪いように見えます」 「私が想像するところでは、○○さんは、・・・…

 対人関係において、自分が他のメンバーの言動に対し、感じたこと、思ったことを伝える(自己開示する)ことをフィードバックと言います。今、このフィードバックとチーム経営の関係を集中して考えています。

1、フィードバックの効果 (1)自己の発見と成長 私が他の人の言動について、思ったことを伝えることで、他の人は自分のクセや言動の影響について正確に把握できます。これはまさに「自分を知る」ということに他なりません。こうしたフィードバックをきち…

 会議ファシリテーションの重要性は、理論的には組織学習論の考え方から説明ができます。組織学習とは環境変化、競争の激化の中で、「有効な新しい組織行動のパターン(組織ルーティン)を構築していくこと」で、これが問題解決能力と言い換えることができます。

組織学習の理論では、マーチとオルセン(1976)の組織学習モデルがよく知られています。彼らによれば、環境の変化に組織が適応していくためには、次の4つの段階を経なければなりません。 第1段階 環境の変化を個人が察知し、変化の必要を確信できる 第2…

最近、もめごとや葛藤の中に置かれた人間の生き様に、心が惹かれています。昨日も藤沢周平原作の時代劇映画を見ていたのですが、激動する時代の中で、藩の不条理な要求によって葛藤状態に陥った武士の姿に共感を覚えました。

もめごとや葛藤は、私たちの表面的な仮面を引き剥がし、生身とも言えるその人本来の性質を浮かび上がらせるのかもしれません。また同時にこのことは、もめごとや葛藤を解決するということの意味のついても考えさせてくれます。 こうしたもめごとへ対する姿勢…

 シャインによると、フィードバックには以下の注意が必要とされます。

①受け手と与え手に、達成しようとする目標が合意されていること。 フィードバックは、達成目標に受け手が到達しているかどうかについて示唆を与えるものでなければなりません。このケースでは、グループの有効性という目標が教諭されていなければ、単なる批…

あの「EQ」の著者であるダニエル・ゴールマンが書いた「ビジネスEQ」に、「スター業績達成者は自分をよく知っている」というメロン大学の研究者の言葉が出てきます。

これには2つの側面があると思います。一つは自分についてよく知ると、自分のできないことは他者と協働してこなそうとするでしょう。これは課題解決には極めて重要です。第二に、他の人から自分への「フィードバック」をきちんと受け取り、言動を修正していく…

 今日は久しぶりに風邪から復帰して、5月から3日間かけて開催する「ファシリテーター養成講座」のパンフレットを作っていました。

今までは1日ものの講座を開催してきましたが、やはりきちんとコラボレーションで切る「場」を見極め、それに応じてグループプロセスをファシリテートするスキル、さらにっこラボレーション可能な場をデザインするスキルを見につけるためには、最低3日間は必要…

 今日は、チーム経営研究所のファシリテーション実践研究会を行いました。熱心な経営者やコンサルタントの人たちが集まり、チーム経営研究所の研究員である服部正志さんのファシリテートで、「会議メモ」の取り方を学びました。

具体的には、模擬会議を行い、それを参加メンバーが会議メモにとっていきます。それをみんなでクリティークするという方法を取りました。全く初めてで、うまく書けない人、かなり訓練して来られている人とさまざまでしたが、参加者の満足度はおおむね高かっ…

 昨日は、チーム経営研究所のパートナー会議がありました。

私たちの研究所は、「人・組織・社会が豊かに活かされる協働を、経営において促進します。そのために”体験学習のプロセス”を軸として、個人と組織が、主体的かつ創造的に変革していくプロセスを促進します。」というミッションを持ち、 これからチーム経営が…

<昨日に続く>

この際、もし、このメンバーが勇気を出して、今まで隠してきた、自分の感じていることを、他者に伝えたとしましょう。これは、伝える側の自己開示と呼ばれます。 一方、伝えられた側は、フィードバックを受けたという言い方をします。これは、自分の気がつい…

深いコミュニケーションを理解するには、ジョーゼフ・ラフトとハリー・インガムが提唱した、対人関係における図解式モデル<ジョハリの窓>が役に立ちます。

この図式によると私たちには、「私にも他人にもわかっている「私」=開かれた自己」、「私にわかっていないが、他人にはわかる「私」=見えない自己」、「私にはわかっているが、他人には隠している「私」=「隠された自己」、「私にも、他人にもわからない…

いろいろなところで、協働についての研修、コンサルティングをしていますが、改めて思うのは、「会議」の重要性です。

会議には、個人のコミュニケーションのクセから、グループの雰囲気、規範まで協働に関するデータが凝縮されてでてきます。 こうした会議のプロセスを促進(ファシリテート)するのが会議ファシリテーションです。チーム経営研究所では、会議促進のための5つ…

 冷泉彰彦さんの「関係の空気」「場の空気」を読みました。日本語の敬語表現がこれからより必要となるという議論は少し脇におくとして、とてもおもしろい洞察がそこにあると思います。

特にファシリテーターにとって重要だと思わされたのが、「関係の空気」(一対一の会話における空気)と「場の空気」(3人以上の場における空気)の違いです。日本語が、ことばだけではなく、その言葉を解釈する文脈(その奥に人びとが共有するある種の前提…

 昨日のファシリテーションで少し心に残っているのが、感情の取り扱いです。あるメンバーが、自分の置かれた苦しい立場を感情をこめて、会議で話したのです。

このメンバーは、自分が会議に出席することの重要性はよくわかっています。しかし、会議に出席するために、業務がおろそかになることへの痛みも感じているのです。 こうしたメンバーの感情をどう取り扱うかは、場の雰囲気や規範を決める重要な要素になります…

 今日は、クライアント先の経営会議のファシリテートをしてきました。経営会議の議題を整理をして重要な案件に割ける時間を増やすことができるようになった初めての会議だったので、どんな風に進行するか、私もドキドキでした。

終わってみて、時間がオーバーし、みなが疲れたという反省点はあったけれど、今まで発言の少なかったメンバーが、不良是正のためのアイディア出しを積極的に行うような変化もあり、一定の成果が見られたのではと思っています。また、問題の定義と解決策の策…

 私は、いまYMCA国際専門学校の組織運営アドバイザーをしているとともに、頼まれて表現コミュニケーション学科の講師もしています。

http://www.osk-ymca-intl.ed.jp/hc/ そこでは「みんなで協力して、人と組織と社会を活かすビジネスプラン」を立てることを目標に授業を行っています。この学校は多様な不登校層を受け容れるというミッションを持っており、生徒同士でも子どもたちも知らない…

 今日は、今度研修を行う会社の、会議をオブザーブしてきました。この中でも思ったし、私自身よくやるのが、言い出したことを最後まで言わなかったり(本当に言いたいことを言わなかったり)、相手に伝えるのでなく、場に投げるように発言するケースです。

これはもちろん相手には正確に伝わらないし、それだけに相手と信頼関係を結ぶことは難しくなります。しかし、やはり遠慮があるのでしょうか、私たちの会議や対人関係では頻繁に見られる光景だと思います。 こうした時には次の作業をしてから発言すると、よい…

昨日、久しぶりに、ちょんせいこさんとお会いしました。彼女は今、行政系の講座に引っ張りだこの売れっ子ファシリテーターで、会議のファシリテーターとしてお見えになったのです。私も彼女の講座に出て学んだことがあります。

彼女はとても明るく、いるだけで場が促進される稀有の能力をお持ちです。メルマガ「一日5分のファシリテーター養成講座」を出しておられ今度、それをまとめて本を出版されました。ぜひ読んでみたいですね。こうした市民活動でのファシリテーションは組織内と…

 意外と思われるかもしれませんが、意思決定方法とコラボレーションには極めて密接な関わりがあります。

今日は夜に、ボランティアで関わっている大阪ボランティア協会のNPO支援センターの運営委員会に出てきました。この団体は、ボランティアの参画をとても大事にしていて、組織の案件をボランティアとともに決め、運営しているのです。 しかし、実際には有給…

 今日は、クライアント先で、経営会議のデザインの準備をお手伝いして来ました。ファシリテーターの仕事は、会議の中にあるように思われていますが、実際にはどのようなアジェンダを、どのように話していくかを考えることが重要です。

今日は、前回の会議で経営会議のアジェンダを整理し、より重要な事項に時間を振り向けられるようになったことを受けて、何を優先的に話をするかを考えました。これによって、一つ一つ経営課題をつぶしてゆくことが可能になりそうです。 こうした会議の準備は…

 今日は、「信頼関係を築くコミュニケーション」というお題で、ビジネスの相談・面接場面を意識し、相互学習による研究会を開きました。

過去数ヶ月、スマイルの長尾先生のところで学んできた対人関係スキルを集大成し、信頼関係を築くコミュニケーションのポイントとして「自分から自己開示する」というものがあります。対人関係では、 ・相手はどんな人なのか(自分を受け容れてくれるのか) …