2013-01-01から1年間の記事一覧

ようやくウィリアム・ジェームスの「宗教的経験の諸相」を読み終わりました。

宗教的経験の諸相 上 (岩波文庫 青 640-2)作者: W.ジェイムズ,桝田啓三郎出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1969/10/16メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 10回この商品を含むブログ (21件) を見る この本はその名の通り本当にいろいろな人々の宗教的経験を…

クリスマスおめでとうございます!

今日は福祉施設で仕事をした後、私の通っている島之内教会で21時からのクリスマス賛美礼拝の司会をします。 何回やっても緊張しますが、いまここで生かされている喜びの中で頑張ってきたいと思います。

10年ほど前に大阪ボランティア協会が主催していた「市民プロデューサー養成講座」のスタッフをしていたことがある。

これは市民社会の創造のために市民活動を立ち上げる人たちのためのプロデュースを支援する講座であった。 そこで言葉工房を主宰されていた故吐山継彦さんとであったが、ライターとしての彼の、新たな情報へのアンテナや言葉のセンスは素晴らしく、私もずいぶ…

「一万年の旅路」という本を思いだしている。

一万年の旅路 ネイティヴ・アメリカンの口承史作者: ポーラアンダーウッド,Paula Underwood,星川淳出版社/メーカー: 翔泳社発売日: 1998/05/26メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 5人 クリック: 30回この商品を含むブログ (30件) を見る これはネイティ…

沖縄のラボラトリーから帰ってきました。

今回のラボでは、自分から何かを無理にするのではなく、いまここで自分に、かかわりの中で起こってきたことに目を向け、聴き、受け容れることを大切にしてみました。 こうした「いまここで与えられることを受け容れる、受け取る」ことは一見受け身のようです…

いよいよ週末から沖縄のクララ修道院で、HILのラボラトリーが始まります。

私たちは先遣隊で、今朝出発します。私たちがかかわりの中で、豊かな恵みと平和を与えられるように祈っています。

いまある企業さんのリーダー研修として、稲盛和夫さんの「働き方」の輪読会をしています。

働き方―「なぜ働くのか」「いかに働くのか」作者: 稲盛和夫出版社/メーカー: 三笠書房発売日: 2009/04/02メディア: 単行本購入: 6人 クリック: 44回この商品を含むブログ (48件) を見る 非常に実行することが難しいことがたくさんありますが、その根本に中村…

いま、ウィリアム・ジェームスの「宗教的経験の諸相」を読んでいます。

宗教的経験の諸相 上 (岩波文庫 青 640-2)作者: W.ジェイムズ,桝田啓三郎出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1969/10/16メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 10回この商品を含むブログ (21件) を見る 私はこの本を読んで自分の考え方や信じているものが、自分…

このシリーズの最終回です。

もうデューイの時代から、今ラボラトリーが大事にしたいと思うことが構想されていたのだと感じます。5、デューイの教育 こうした哲学の上にデューイは<何のために><どのように>教育実践を実現するかを構想する。それは「内なる光」の道のりを妨げるもの…

続きです。デューイの人間観、人間関係観、社会観、世界観もラボラトリーの源流になっています。

4、デューイの人間観、人間関係観、社会観、世界観 ラボラトリーに関わるスタッフは、その人間観、人間関係観、社会観、世界観が重要と言われる。これをどうとらえるかによって、教育や人との関わりをどうとらえるかが決定づけられるからである。 さてデュ…

続きです。

3、デューイの時代認識と教育に対する問題意識デューイは自らが生きた時代のありかた、特に人間の在り方と社会の在り方を、「内なる光」を見失ったものとして痛烈に批判する。それが「失われた個人」であり、民主主義の頽廃である。こうしたデューイの問題…

前回の続きです。ラボラトリーの教育哲学を齋藤直子さんの著作から考えています。

2、エマソンの「内なる光」とデューイの思想 齋藤直子はデューイの詳細なレビューにより、体験学習のスタートをなすデューイの「衝動」概念が、エマソンの「内なる光」と密接な関係があることを論証した。またこの「内なる光」はラボラトリーでよく用いられ…

前からの懸案だったラボラトリーの教育哲学の一つの源流について考えています。

デューイはそのプラグマティズムによってラボラトリーの考え方に影響を与えたことが知られています。例えばラボラトリーのベースにある体験学習のサイクルもまたデューイの考え方からの影響を強く受けています。逆に言えば、ラボラトリーのベースにある体験…

土、日と南山大学の人間関係研究センターのコミュニケーション講座を受けにいっていました。

いろいろ面白かったのですが、特に話をきいてそれを聞き手が確認し、話し手がOKして、次は確認した人が話し手になるというオーソドックスな聞く実習が大変楽しかったです。 特に若い中学校の先生とペアになり、彼の学校が取り組む協同学習の話をきいた時、話…

今ラボラトリーに関する考え方を整理しています。

今日はデューイの習慣(習性)と衝動についてです。齋藤直子さんは次のように書いています。 「習性はデューイにとって人間性と成長の基盤を理解する根本的道具とされる。それは単なる環境への順応ではなく、環境の能動的制御としての慣れとされる。彼は習性…

いよいよ今年も沖縄でのラボラトリーが今月末に迫っています。

毎年11月の末から12月初旬にヒューマン・インターラクション・ラボラトリー、通称Tグループが沖縄のクララ修道院で開かれます。https://sites.google.com/site/hilwebsite2011/home 私の師匠の中堀仁四郎先生が主催しているもので、私もスタッフとして参…

デューイの「哲学の改造」を読んでいます。

これを読むと、私たちが無意識の内に時代が持つ哲学(考え方)に大きく影響されて人や世界をとらえること、そしてそれはその時代の社会状況(例えばギリシャ時代の奴隷制度のように社会が分断されているかどうか)が大きく反映していることがわかります。 私…

今日は看護協会さんで、認定看護師の学びをしている人のための講座です。

最近看護師さんも、私たちが人として生きていくことを支援して下さる存在であると感じています。 もちろん病を治すためのケアという専門知識が必要な部分はありますが、人としてかかわる中で、はじめて患者さんが1人の人として病にどう向かい合うかを支援で…

デューイの民主主義と教育を読み終わりました。

社会の分断が教育目的の分断を生み出すという彼の考え方は当たり前ですが、今の社会にそのまま当てはまるなあと感じています。 彼によればこうした分断は社会だけではなく、方法と本質や思考と行動などを区分けして考える二元論的思考方法にも及びます。 私…

昨日、私らしい生き方づくり講座が終了しました。

この講座は今思うと、日ごろの忙しさの中で、目を向けることを忘れていた自分の中の小さな声や過去の出来事だけれども、まだ自分の中で完結していないもの、さらには何かの事情で自分から切り離してきた(でも本当は大切な自分の一部)にもう一度目を向け、…

明日からいよいよ「私らしい生き方づくり講座」が始まります。

今回の講座について思いめぐらせる中で、ゲシュタルトでいう図と地の考えが浮かんできました。日ごろ私たちは仕事や子育てという目の前の事柄を注意の焦点を集中する「図」としてみて、それに対処します。 しかし私たちの中にはこの図の他にも、「いまここ」…

パールズが作ったゲシュタルト療法の思想を盛り込んだ詩ですが、ラボラトリーの考えとは少し違うのかなと思っていました。

しかし彼の本を読んで、私たちは自他の境界にどのようにコンタクトするかで神経症になることがわかり、それでこれが強調されるのだなと理解出来ました。 ゲシュタルトの祈り私は私のために生き、あなたはあなたのために生きる。 私はあなたの期待に応えて行…

昨日はある福祉団体の法人全体の中堅リーダー研修でした。

この社会福祉法人を作った理事長さん、片岡さんにお話を聴き、共感した所をみんなでわかちあったのですが、そのお話に感動しました。 自分も障害を持つ片岡さんは、子どもの頃ご両親にいろいろな所に連れて行ってもらい、自分を障害児と認識することはなかっ…

今回のラボラトリー勉強会の課題図書はパールズの「ゲシュタルト療法」です。

私自身は病の人を治療する心理療法そのものには特別な興味を抱いていませんが、健康な人にもある心理的な動きはラボラトリーで必要であると感じています。 ゲシュタルト心理学でもまた「いま、ここ」を大切にするようです。過去のトラウマを掘り起こすのでは…

坂口先生とお話しした中で、印象に残っているもう1つが本質と方法の区別が出来ないという部分です。

私たちは何かの教育プログラムを実施する際、教育目的(哲学)と方法を区分けして考えがちですが、実際には例えば体験学習では体験からの学びのサイクル自体が螺旋状にある種の目的に向かう性質をもっているように思えます。この辺りはデューイも口を酸っぱ…

先週土曜日に、Tグループを日本に紹介したJICEの創立に携わられた坂口先生が、長尾先生の自宅にお越しになりました。

いつもの体験と学び研究会のメンバーととともに、ラボラトリーやその哲学について自由に談義しました。 先生はレヴィンがカフェで行った弟子との間のフランクな談義をお好みでしたが、まさにそうした雰囲気のある談義となりました。 わたしの中ではたくさん…

いまデューイの「民主主義と教育」を読んでいます。ラボラトリーの哲学の源流の1つと考えています。

民主主義と教育〈上〉 (岩波文庫)作者: J.デューイ,John Dewey,松野安男出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1975/06/16メディア: 文庫 クリック: 12回この商品を含むブログ (14件) を見る 昨日も大阪府が国歌斉唱を府立学校教員がしているかをチェックすると…

私がラボラトリーで学んだことの1つに「いま、ここ」の重要性があります。

かかわりの中で「いま、ここ」で湧いてきたものに従ってかかわっていくことがラボラトリーでは生じます。もちろんそれは大切な学びの過程なのですが、それがどれほど大切なことかについては、私自身あまり意識していませんでした。 しかし、少し過去の哲学等…

今週土曜日に、長尾先生のご自宅で坂口順治先生とお話しする時間を持つ予定です。

先生は、ラボラトリーが衰退した理由として、その方法だけを重視し教育哲学をおろそかにしたことを考えておられるようです。 本当にラボラトリーを展開するには「私たちは何をしているのか」を徹底的に考え抜くことが重要と感じます。なぜならラボラトリーの…

ラボラトリートレーニングは、レヴィンを起源としていますが、デューイ等の影響を受けていると言われています。

そしてそのデューイは、自己信頼(いまここで自分から湧き上がってくるものへの信頼)を唱えたエマソンに影響を受けています。この辺りを詳細に解説したのが「〈内なる光〉と教育 プラグマティズムの再構築」/齋藤直子」です。[rakuten:booxstore:10612482:…