会議ファシリテーションの重要性は、理論的には組織学習論の考え方から説明ができます。組織学習とは環境変化、競争の激化の中で、「有効な新しい組織行動のパターン(組織ルーティン)を構築していくこと」で、これが問題解決能力と言い換えることができます。

 組織学習の理論では、マーチとオルセン(1976)の組織学習モデルがよく知られています。彼らによれば、環境の変化に組織が適応していくためには、次の4つの段階を経なければなりません。
第1段階 環境の変化を個人が察知し、変化の必要を確信できる
第2段階 組織の中で、個人が行動を変化させられる
第3段階 組織が新しい行動を受け入れられる
第4段階 組織が新しい行動の成果を検証できる

 組織の中の会議が、ファシリテーションの採用によって相互学習型へと変化すると、特にこの第2段階以降の組織学習を進めやすくなります。会議ファシリテーションは組織の進化、学習にとって不可欠であるといえるでしょう。

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参考資料

組織論 (有斐閣アルマ)

組織論 (有斐閣アルマ)