2015-01-01から1年間の記事一覧

スピリチュアルケアを考える

今日は日曜クラブへのお誘いです。スピリチュアルケアのガイド―いのちを見まもる支援への実践作者: 窪寺俊之.井上ウィマラ出版社/メーカー: 青海社発売日: 2009/04/06メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含むブログ (1件) を見る―――――――――――――――――――――…

今エリクソンの「老年期」を読んでいます。

老年期―生き生きしたかかわりあい作者: エリク・H.エリクソン,ヘレン・Q.キヴニック,ジョーン・M.エリクソン,Erik H. Erikson,Helen Q. Kivnick,Joan M. Erikson,朝長正徳,朝長梨枝子出版社/メーカー: みすず書房発売日: 1997/01/15メディア: 単行本 クリッ…

いまエリクソンの青年ルターを読んでいます。

青年ルター〈1〉作者: E.H.エリクソン,Erik H. Erikson,西平直出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2002/08メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見るエリクソンの考え方の重要なものの1つに、個人がその深い内面的葛藤を克服するための闘いが、そ…

昨日、日曜クラブ6月「リフレクション〜このごろの私」を開催しました。

昔の学びの仲間が3年ぶりぐらいに来てくださったので、暖かい気持ちで始めることができました。今回は☆まだ言葉にならない感じや想いに目を向ける ☆このごろの私を見つめてみる ☆明日に向けていま自分の中から生まれてくるもの(気づき、見通し、決断・・)…

先週の土曜日に、大阪駅から高速バスに乗って兵庫県中部にある看護学校でリフレクション研修をしてきました。

学ぶ方は学生さんではなく、学生が病院に実習に行く際、指導する近隣病院の実習指導者の方々です。この看護学校は三つの市が共同して設立した学校で、それだけに卒業生は近隣の公立病院にそのまま就職されます。そのせいもあって実習生の受けいれと教育にも…

先日ある公立病院で新任のマネジメントの方向けの研修をしてきました。これももう5年くらいになります。

マネジメントで一番難しいのはやはり人を動かす所だろうと感じます。特に病院ではチーム医療の問題や、リスクマネジメントの問題等、指示・命令では人を動かしにくい課題が多くあります。こうした時にメンバーと共に一緒に考え、一緒に決めることができれば…

いま岸本英夫さんの『死を見つめる心』を読んでいます。

死を見つめる心 (講談社文庫)作者: 岸本英夫出版社/メーカー: 講談社発売日: 1973/03/15メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 12回この商品を含むブログ (5件) を見るこれは随分前の本ですが、宗教学者だった岸本さんがガンにかかり10年間の闘病の中で、死と向…

23日〜24日の一泊二日で、第3回ミニラボを開催しました。

若い小学校の先生やNPOの方、幼稚園の先生等、人に関わる仕事をしている方々とともに学びを進めました。グループになってからは3つの実習を行い、丁寧にふりかえりをして、自分の関わり方の特徴に気づき、より自分と人とを大切にする新たなかかわりを探って…

17日の日曜日は6月の「日曜クラブ」でした。これは体験と学びの会の活動として行っているもので、月1回日曜日に開催している学び場です。

http://www.maholo-ba.jp今回は、ベーシックな「聴く実習」をゆっくりと行いました。これはコミュニケーションを以下のルールに沿って行うだけという至ってシンプルな実習です。ルール1. 発言したい人Bは、その前に発言した人Aが真に言わんとすることを、…

15日の金曜日まで、新潟の津南市の施設に合宿して、看護学校の1年生向けに2泊3日の人間関係トレーニングの授業をしてきました。

学生さんの様子をスタッフ全員で共有し、毎晩のスタッフミーティングで次の日のプログラムを考え予定を修正していくので、準備は大変です。でもこれによって学生の内から湧いてくるエネルギーを感じて、学びをデザインすることが可能になります。やはりこの…

明日から新潟の看護学校の新入生78名に対し、2泊3日での人間関係トレーニングの授業に出かけてきます。

新しく学校に入ってまだ慣れない中ですが、学生さんたちがこれからの看護師に向けての学びに向けて、自分と人を大切にした新たな自分らしい関わり方を探り、見出していってくれるといいなと思います。どうぞ学生のためにお祈り下さい。

いま2つのラボラトリーの準備に追われています。

1つは新潟にある看護専門学校の1年生のための2泊3日の「人間関係トレーニング」で、3人の外部講師で80名の新入生のためのラボラトリーをします。もう1つは、ミニラボで京都の宇多野ユースで1泊2日のラボラトリーをします。これには5人のスタッフ…

いまピアジェの『知能の心理学』を読んでいます。

これは人間の成長を取り扱うラボラトリーにおいても基本図書の一つだと感じます。知能の心理学作者: ジャンピアジェ,Jean Piaget,波多野完治,滝沢武久出版社/メーカー: みすず書房発売日: 1998/10メディア: 単行本 クリック: 9回この商品を含むブログ (2件) …

いまエリック・エリクソンの『ガンディーの真理』を読んでいます。

ガンディーの真理〈1〉―戦闘的非暴力の起源作者: E.H.エリクソン,Erik H. Erikson,星野美賀子出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2002/11メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含むブログを見るエリクソンと言えば「アイデンティティ」の概念が有名です…

Tグループを中心としたラボラトリートレーニングはよく研究が少ないと言われています。

確かに論文を検索してみると、60年代の草創期から10数年間にまとまって生み出された後、十分な数の論文がありません。論文の数が多いのはちょうどTグループの流行期にあたり、この研究で研究者になれた時期にあたります。論文の数が少ないのはこれだけが…

8月にリフレクション能力・支援者養成講座を開きます。

どうぞご参加下さい<以下、講座案内>人を育てる上でいま注目を集めているのが、気になる体験、失敗体験または喜びを感じた体験などを「内省(ふりかえり)」し、自ら学び成長していく「リフレクション」です。 ある調査によると、職場でこのリフレクション…

昨日は、ある市立病院で行っている「ファシリテーター型リーダー養成研修」の6回目でした。

これは1年かけて10人のリーダー候補の方とともに学ぶ、とても贅沢な学び場です。昨日は3年後の私をイメージするという回で、ゆっくりと仲間と対話しながら自分が3年後にどうなっていたいかと考えていきました。私も病院のスタッフと一緒に実習に参加し…

いまボルノウの「人間学的にみた教育学」を読んでいます。

この中で彼は実存主義哲学が教育学に与えた影響として「出会い」の概念を挙げています。これはまさに「いまここ」の瞬間に他と出会うことで自分の生の意味が根本的に変わる実存体験のことを指しています。また彼は教育が教養を知識として教えるだけでなく、…

昨日は日曜クラブの4月定例会で、「10年後の私を見つめてみる」という実習に取り組みました。

私自身が学んだこと、気づいたこととして・参加者の中に、自分がなぜこの生を受けたのかという意味を問う人が複数いて、こうした問いを持って生きている人が結構おられるのだなと感じたこと・自分自身は10年後に向けて、よりシンプルに、「いまここ」のか…

日本の教育人間学に大きな影響を与えたとされるロートの『発達教育学』を読んでいます。この中でロートが発達を促し形成する諸力、諸過程として3つの区分をしているのが印象的でした。

第1は成熟過程で、1歳になると直立できるといった生物学的な発達過程です。しかし人生の初めの時期からその成熟過程に学習過程が関係してきます。赤ん坊がお母さんが来たら微笑むという行動を学習するのがそれにあたります。これが第2です。そしてロート…

人が自分らしく成長していくことにおいて、「自分が自分をみる」感覚がとても重要だと感じています。

でもこの感覚をうまく言葉にできない感じがしていたのです。例えばよく第3の目、つまり自分の視点で見る(第1の目)、他者の視点で見る(第2の目)、自他の関係を見る(第3の目)と言われますが、この説明ではその感覚をつかみきれない感じがしていまし…

今日は昼から、4月5日からスタートする日曜クラブの準備をしていました。

今回は10年後の自分をイメージしていきますが、その背後には自分で自分をどのように見ているか、例えば批判的にみている、評価的にみている、さらにはありのままを慈しんでみているなどの特徴が隠れています。これに気づくことは、よりよい将来へ歩みを進…

いまエリクソンの『ライフサイクル、その完結』を読んでいます。

ライフサイクル、その完結作者: E.H.エリクソン,J.M.エリクソン,Erik H. Erikson,Joan M. Erikson,村瀬孝雄,近藤邦夫出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2001/03/24メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 115回この商品を含むブログ (5件) を見るその中でエ…

ある経営者の講演を聴く機会がありました。自分と人を大切にするかかわりづくりのヒントになりそうなので考えてみたいと思います。

私が理解できた範囲でこの方のお話は次のような内容が含まれていました。1、他者から見られて恥ずかしくないようにすること ・服装などお金を惜しんで恥をかかないようにせよ ・契約書を結ぶ時に100円のボールペンを使わない ・和室で会食する時などの作…

最近「絶望」と言う言葉が気になっていました。これはそのままで見れば否定的な言葉ですが本当にそうでしょうか。

エリクソンのライフサイクル論によると、最終の段階である老年期に訪れる心理・社会的危機、つまり葛藤は「統合」対「絶望」とされています。そしてこの葛藤がうまく解決されると「英知」を身につけていくとされています。ライフサイクル、その完結作者: E.H…

今日は西平直さんの本の中で「セレンディピティ」と言う言葉に出会いました。これは「思わぬものを偶然に発見する才能」「幸運を招き寄せる力」と呼ばれます。

教育人間学のために作者: 西平直出版社/メーカー: 東京大学出版会発売日: 2005/04/01メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (1件) を見る確かにお金を稼ぐ、奉仕するなどの目標を達成するために、計画を立てそれを実行していく事は大切だと思…

いま西平直さんの「エリクソンの人間学」を読んでいます。

エリクソンの人間学作者: 西平直出版社/メーカー: 東京大学出版会発売日: 1993/06/01メディア: 単行本この商品を含むブログを見るこの中でエリクソンのキーワードであるアイデンティティを読み直し、受け取り直す作業をされていますが、この言葉は「主観的で…

今日は「身体のゼロ地点」と言う言葉について考えています。

これは西平直さんの世阿弥の稽古哲学作者: 西平直出版社/メーカー: 東京大学出版会発売日: 2009/11/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 11回この商品を含むブログ (4件) を見るという本に出てくる用語で、能の稽古にまつわる観世寿夫氏の発言に即して言…

私の知人が高野山大学の「スピリチュアルケア」のコースで学んでおられるのを聞いて、興味を持ち、シラバスを手に入れました。そしてその中で興味を引きそうな本を読んでいます。

その1冊に仏教心理学キーワード事典作者: 井上ウィマラ,加藤博己,葛西賢太出版社/メーカー: 春秋社発売日: 2012/05/01メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログを見るがありますが、そこで書かれている仏教の基本的用語の概念が、ラボラトリーで…

今日は「経験の貧困化」という言葉に出会いました。

ラボラトリー、特にTグループを中心とするものでは、一回一回のグループ体験はそれぞれ全く異なります。そこでの経験は、一回きりで固有のもので、言葉にすることが難しいものをたくさん含んでいます。なのでその経験を他の人に語ろうとしてもうまく言葉にで…