2013-04-01から1ヶ月間の記事一覧

今日はお誘いです!職場、家庭、地域、ボランティア活動などにおける人とのかかわり方をスキルアップしよう!

この講座は、体験学習という手法を用いて、自分自身の感じ方や考え方の特徴などを明確にし、無理をしたり自分をおさえたりすることなく、自分らしく周りの人とより良い関係を築いていくことを目的とした学び場です。 参加者が、自分の中で起こってくる気持ち…

プラトンは、「奴隷」を他人の目的を実行させられている人と定義した。自分自身の盲目的な欲望のとりこになることもまた、奴隷になることである。伝統的教育では、学業における目標形成過程に生徒が積極的に協力できない。進歩主義的学校においても学習者の活動を導くような目的を形成する際に、学習者が参加することの重要性が強調されて良い。

経験と教育 (講談社学術文庫)作者: ジョン・デューイ,市村尚久出版社/メーカー: 講談社発売日: 2004/10/09メディア: 文庫購入: 18人 クリック: 123回この商品を含むブログ (47件) を見る●目的とは何か、目的はどのように生じたのか、目的は経験の中でどのよ…

社会的統制の他の側面として「自由の本性」の問題がある。永遠に重要な唯一の自由、すなわち知性の自由とは、価値のある目的のために観察や判断がなされる自由であり、自由を「自由を運動する自由」「外的な身体的な活動の自由」を同一視することは誤解を生む。

経験と教育 (講談社学術文庫)作者: ジョン・デューイ,市村尚久出版社/メーカー: 講談社発売日: 2004/10/09メディア: 文庫購入: 18人 クリック: 123回この商品を含むブログ (47件) を見る●この種の自由は(制限から解放される自由)、力(目的を形成する力、…

ところで経験を構成する2つの原理がある。①相互作用の原理②連続性の原理である。経験の価値を測る上記2つの原理はあまりにも密接に結びついているので、「個人の自由と社会的統制」という問題から議論を始めたい。教育から視野を外す時、普通の善良な市民は事実上社会的統制によく服従している。

経験と教育 (講談社学術文庫)作者: ジョン・デューイ,市村尚久出版社/メーカー: 講談社発売日: 2004/10/09メディア: 文庫購入: 18人 クリック: 123回この商品を含むブログ (47件) を見る●そして統制のかなりの部分が、個人的自由の制限を含んでいる事に気付…

また経験は、個人の内側だけで進行するものではない。そして真の経験はその経験がなされる客観的条件をある程度変化させる積極的側面を持つ。またどのような環境が成長を導くような経験をする上で役立つかについて認識が必要となる。教育者は価値ある経験の形成に寄与する環境をどのように利用すべきであるのかを知る必要がある。

経験と教育 (講談社学術文庫)作者: ジョン・デューイ,市村尚久出版社/メーカー: 講談社発売日: 2004/10/09メディア: 文庫購入: 18人 クリック: 123回この商品を含むブログ (47件) を見る●このように教育される個人に内在する主観的条件に、客観的条件をかな…

教育が経験を基礎にして知的に導かれ処理されるには、経験の理論を形成する必要がある。そして連続性の原理は、教育的に価値ある経験とそうでない経験との間を識別する試みと関わりだ。こうした進歩主義運動は、アメリカ国民が委ねる民主主義の理念に調和しているように見える。一方伝統的教育には、専制的で過酷な状況がある。

経験と教育 (講談社学術文庫)作者: ジョン・デューイ,市村尚久出版社/メーカー: 講談社発売日: 2004/10/09メディア: 文庫購入: 18人 クリック: 123回この商品を含むブログ (47件) を見る●つまり進歩主義に好意がよせられる究極の理由は、「人間的な方法に対…

あらゆる不確実性の中にある1つの永遠の準拠枠として、教育と個人的経験の間にみられる有機的関連がある。つまり真実の教育はすべて、経験をとおして生じるという信念である。しかし、すべての経験が本当に教育的なもので、同等であるということではない。教育的でない経験もいくらでもある

経験と教育 (講談社学術文庫)作者: ジョン・デューイ,市村尚久出版社/メーカー: 講談社発売日: 2004/10/09メディア: 文庫購入: 18人 クリック: 123回この商品を含むブログ (47件) を見る●例えばさらなる成長をゆがめる経験、感受性を欠如させる経験、凝り固…

ラボラトリー・トレーニングは「体験からの学び」を重視します。そしてこの体験からの学びの源流にあるのが、ジョン・デューイの思想です。ここでは昔山口先生の研究生をしていた時に課題図書として読んだ「経験と教育」を再度読み直しつつ、まとめをしていこうとおもいます。

経験と教育 (講談社学術文庫)作者: ジョン・デューイ,市村尚久出版社/メーカー: 講談社発売日: 2004/10/09メディア: 文庫購入: 18人 クリック: 123回この商品を含むブログ (47件) を見る第1章 伝統的教育対進歩主義教育●人間は極端な対立をもって物事を考え…

これまで平和の祈りとラボラトリー・トレーニングのかかわりについて書いてきた。これはもちろん平和の祈りやラボラトリーの全容をとらえたものではない。両者のかかわりについて、わたしがいま感じていることを断片的にとらえたに過ぎない。最後にもう一度、平和の祈りを見ておこう。

主よ、わたしをあなたの平和の道具にしてください。 憎しみのあるところに愛をもたらす人にしてください。 争いのあるところにゆるしを 分裂のあるところに一致を 疑いのあるところに信頼を あやまりのあるところに真理を 絶望のあるところに希望を 悲しみの…

私たちはこれまで生きてきたプロセスの中で、「ものの見方」や「感じ方」、「反応の仕方」や「かかわり方」などを自分のものとして身につけている。これは身の回りの人のかかわりや、他者から言われたことなどから学習してきたもので、それ自体にはよい悪いはない。これは自分の「特長」と言っていいだろう。

●しかしこうしたものの見方やかかわり方などは、時に固定化し「変えられない」ものになってしまうことがある。例えばカルト教団では外部の情報や人とのかかわりを遮断し、考え方や反応の仕方などを徹底的に教え込み、身の回りの人すべてがカルト流の考え方や…

私たちは普通、「あなたはどなたですか」と問われた時、「大企業の社員」とか「大学の先生」などと答える。時には「お金持ち」や「妻」と答える人もいるかもしれない。つまり私たちは自分が「何者か」であるという考えや見方を持っていて、これで自分を他の人から区別している。これは自己概念と呼ばれる。

●こうした自己概念を持つことはとても健全なことだ。しかし私たちは時にこの「何者かであること」に囚われてしまい、そうでないと自分に価値がないように感じられる時がある。こうなると「何者か」でなくなってしまうこと、または「何者か」になれないことが…