2015-04-01から1ヶ月間の記事一覧

いまエリック・エリクソンの『ガンディーの真理』を読んでいます。

ガンディーの真理〈1〉―戦闘的非暴力の起源作者: E.H.エリクソン,Erik H. Erikson,星野美賀子出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2002/11メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含むブログを見るエリクソンと言えば「アイデンティティ」の概念が有名です…

Tグループを中心としたラボラトリートレーニングはよく研究が少ないと言われています。

確かに論文を検索してみると、60年代の草創期から10数年間にまとまって生み出された後、十分な数の論文がありません。論文の数が多いのはちょうどTグループの流行期にあたり、この研究で研究者になれた時期にあたります。論文の数が少ないのはこれだけが…

8月にリフレクション能力・支援者養成講座を開きます。

どうぞご参加下さい<以下、講座案内>人を育てる上でいま注目を集めているのが、気になる体験、失敗体験または喜びを感じた体験などを「内省(ふりかえり)」し、自ら学び成長していく「リフレクション」です。 ある調査によると、職場でこのリフレクション…

昨日は、ある市立病院で行っている「ファシリテーター型リーダー養成研修」の6回目でした。

これは1年かけて10人のリーダー候補の方とともに学ぶ、とても贅沢な学び場です。昨日は3年後の私をイメージするという回で、ゆっくりと仲間と対話しながら自分が3年後にどうなっていたいかと考えていきました。私も病院のスタッフと一緒に実習に参加し…

いまボルノウの「人間学的にみた教育学」を読んでいます。

この中で彼は実存主義哲学が教育学に与えた影響として「出会い」の概念を挙げています。これはまさに「いまここ」の瞬間に他と出会うことで自分の生の意味が根本的に変わる実存体験のことを指しています。また彼は教育が教養を知識として教えるだけでなく、…

昨日は日曜クラブの4月定例会で、「10年後の私を見つめてみる」という実習に取り組みました。

私自身が学んだこと、気づいたこととして・参加者の中に、自分がなぜこの生を受けたのかという意味を問う人が複数いて、こうした問いを持って生きている人が結構おられるのだなと感じたこと・自分自身は10年後に向けて、よりシンプルに、「いまここ」のか…

日本の教育人間学に大きな影響を与えたとされるロートの『発達教育学』を読んでいます。この中でロートが発達を促し形成する諸力、諸過程として3つの区分をしているのが印象的でした。

第1は成熟過程で、1歳になると直立できるといった生物学的な発達過程です。しかし人生の初めの時期からその成熟過程に学習過程が関係してきます。赤ん坊がお母さんが来たら微笑むという行動を学習するのがそれにあたります。これが第2です。そしてロート…

人が自分らしく成長していくことにおいて、「自分が自分をみる」感覚がとても重要だと感じています。

でもこの感覚をうまく言葉にできない感じがしていたのです。例えばよく第3の目、つまり自分の視点で見る(第1の目)、他者の視点で見る(第2の目)、自他の関係を見る(第3の目)と言われますが、この説明ではその感覚をつかみきれない感じがしていまし…