2013-02-01から1ヶ月間の記事一覧

ラボラトリー・トレーニングは、グループ・ダイナミクスを創始したクルト・レヴィンが生み出したものと言われています。ここではその生涯と業績について、彼の弟子であり、共同研究者でもあるA・J・マローの著書『クルト・レヴィン その生涯と業績』をわたしが独自に要約してものをご紹介します。

ここには ・レヴィンの場の理論 ・集団力学(グループ・ダイナミクス)の生い立ち ・産業界、工場現場でのアクション・リサーチ ・ラボラトリー・トレーニングの生い立ち 等が書かれています。 これはわたしが南山大学大学院教育ファシリテーション学科で、…

いまより人が大切にされるかかわりを考えていくために、「まほろばプロジェクト」をスタートさせようとしています。

わたしも大切、あなたも大切のかかわりからスタートし、それが生み出されるラボラトリーを提供するとともに、こうしたかかわりやラボラトリーについての学びをしていきたいと思っています。 よろしければご一緒下さい。http://www.maholo-ba.jp/

いまここのわたしとあなたを大切にするという価値観を組織や職場において広めたいと8年ほど前に「チーム経営」というコンセプトを呈示し仕事を始めました。

ただ実際には単なる一時的に職場が盛り上がるだけでおわってしまうこともありますし、こうした価値観が受け入れられないケースも少なくありません。こうした場合、わたしの自身はやりがいを感じられず、しんどくなってしまいます。 幸い日曜日に終わった東海…

わたしがラボラトリー・トレーニングにかかわるうちに、大切なものと感じるようになったものに「平和の祈り」がある。これは鳥に説教したことで有名なカトリックの聖人、アッシジのフランチェスコが作ったものと言われている。とても美しい詩でもあるので渡辺和子の訳を紹介したい。

主よ、わたしをあなたの平和の道具にしてください。 憎しみのあるところに愛をもたらす人にしてください。 争いのあるところにゆるしを 分裂のあるところに一致を 疑いのあるところに信頼を あやまりのあるところに真理を 絶望のあるところに希望を 悲しみの…

いままほろばプロジェクトで行うラボラトリーのねらいを考えています。

これまでのラボラトリー・トレーニングの経験から、いま私は「いまここで私がわたしであり、あなたがあなたである」ために 一、わたし自身が、いまここに生きることを学ぶ 二、いまここで共に生きることを学ぶ が重要と感じています。なぜならこれによって …

「いまここのあるがままでのこのわたしを生きること」を大切にしたいと考え、まほろばプロジェクトをスタートさせました。

「わたし」という場合、まず「わたしは優秀な社員だ」、「わたしは、(講師だし経験もあるから)大勢の前でも平気だ」など、自分は「こんな人」という考え、見方を意味する時があります。これは「自己概念」と呼ばれ、過去に周りの人に言われたこと、評価さ…

昨日はある会社で内省による学びについて研修をしていました。

体験学習で自らを成長させる際、自分のかかわりによって何が起こったかに気づいた後、自分にとって都合の悪いこと(が起こったこと、それが自分が引き起こしたこと)を「受け入れる(うけとめる)」必要がある時があります。 ただ自分にとってあまりに大きな…

毎年、12月初めに沖縄で、わたしの師匠の主宰するHIL(ヒューマン・インターラクション・ラボラトリー)のTグループを中心とするラボラトリー・トレーニングに行っています。

その後、2月の初めに2泊3日の研究会があり、トレーナーのあり方を等を吟味します。 いつもはそこで一応、ラボラトリーの区切りをつけるのですが、今年はまだ終わっていない感じがしています。 今日も朝からその時メンバーだった方からお電話をもらい、明…

体験学習(ラボラトリー・トレーニング)は一見簡単に提供できるように思えますが、少し間違えると人を傷つけたり、依存性を促進したりして、人を大切にできなくなる可能性を持っています。

そのひどい例が「心をあやつる男たち」にでています。心をあやつる男たち (文春文庫)作者: 福本博文出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 1999/06メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 26回この商品を含むブログ (2件) を見る いまとは時代が違うので、こんなにひ…

長いこと日記をお休みしていましたが、また再開しようと思っています。

Tグループを中心とするラボラトリー・トレーニングにかかわる中で、自分自身が本当に大切に感じるものが徐々に変わってきていたからです。 いまここでわたしが大切に感じているのは、「わたしも大切、あなたも大切、いまここで与えられるいのちを大事に、共…