お奨めの本

いま、パートナーの大阪経済大学の先生をしている山岸さんから勧められたピーター・センゲの「出現する未来」を読んでいます。

改めて組織学習論とチーム経営の近似性を感じています。是非一度読んでみてください。出現する未来 (講談社BIZ)作者: P.センゲ,O.シャーマー,J.ジャウォースキー,野中郁次郎,高遠裕子出版社/メーカー: 講談社発売日: 2006/05/30メディア: 単行本購入: 10人 …

また昨日の続きです。ラボラトリー・メソッドがどのような学びの理論に裏付けられているかの解説のまとめです。でも少し長すぎるかな?

・学習に対するラボラトリ的アプローチ @さまざまなアプローチから関連のある側面を引き出し、学習を促進するための統合的な社会技術学のモデルを引き出す @教育的諸機能が混乱した分離状態にあることに対する1つの文化的反応=トレーニング・ラボラトリの…

昨日の続きです。ラボラトリーメソッドの7つの学習領域です。

1、感受性を高めること=自他の情緒的反応、感情表出に気付く。こうした意識化がないと、人間の目標・価値観の行為などが全人としての実存と不協和になる →自己の潜在能力の開発という認識を持てず、それが達成できない =個々の状況という人間的要因に半ば…

いま、「感受性訓練」という本をまとめていますが、そこからチーム経営でも大事にしている「ラボラトリーメソッド」についてのまとめを少し書いておきます。

・ラボラトリ法の諸目標 <一般的目標>=人が団体成員として所属、事業に参加する際の、参加の質を改善できる機会を与える @自己の内的な諸要求や価値観、認知、資質について理解することが必要に @社会的(物理的)環境から、どのような機会を与えられ、…

いま南山大学大学院での課題図書として、「感受性訓練」という本をまとめています。

これは私がファシリテーションの学びの基盤としている「Tグループトレーニング」について理論と方法を書いたもので、講座の設計をする場合などにとても重要な考え方を含んでいます。 またまとまったらご報告します。感受性訓練―Tグループの理論と方法 (1971…

体験学習法の基礎を築いたデューイ「経験と教育」を読んでの考察です。本文とそこから感じたこと(→)を書いておきます。

経験と教育 (講談社学術文庫)作者: ジョン・デューイ,市村尚久出版社/メーカー: 講談社発売日: 2004/10/09メディア: 文庫購入: 18人 クリック: 123回この商品を含むブログ (47件) を見る・過去の業績と現在の問題との間にある<経験の内部>に実際に存在する…

今不機嫌な職場という本が話題になっていますね。

中を読んでみると「協力できない職場」の姿がリアルに迫ってきます。こうした時こそチーム経営がひつようなのになあと思っております。 チーム経営(ファシリテーションを使った組織活性化=協力できる組織づくり)の基礎知識をまとめ小冊子にしました。無料…

いま、仕事の傍ら、南山大学大学院教育ファシリテーション専攻の大学院研修生をしています。

そこで山口先生に、いま仕事としている場づくり、組織開発の基盤となっている「Tグループ」の哲学的、科学的基盤をゆっくりと学ぶ計画です。こうしたバックグラウンドがあって、はじめて現場で当意即妙に人を大事にしたコンサルティングやファシリテーショ…

サーバント・リーダーシップを調べていたら、神戸大学の金井先生が日本語訳を監修している同書に出会い、読んでみた。

シンクロニシティ 未来をつくるリーダーシップ作者: ジョセフ・ジャウォースキー,金井壽宏,野津智子出版社/メーカー: 英治出版発売日: 2007/10/02メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 71回この商品を含むブログ (28件) を見る いわゆる一般的なリーダーシッ…

一分間マネージャーで有名なブランチャードのサーバントリーダーシップの本「新リーダーシップ教本」をまとめました。チーム経営でとても重要なコンセプトです。ご参考にどうぞ。

新・リーダーシップ教本―信頼と真心のマネジメント作者: ケンブランチャード,フィルホッジス,ビルハイベルス,Ken Blanchard,Phil Hodges,Bill Hybels,小林薫出版社/メーカー: 生産性出版発売日: 2000/10メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 14回この商品を…

今年出た学びの場で紹介された本です。今日ようやく購入手続きをしました。

中野民夫さんのメタスキルワークショップメタスキル―心理療法の鍵を握るセラピストの姿勢作者: エイミーミンデル,Amy Mindell,佐藤和子,諸富祥彦出版社/メーカー: コスモスライブラリー発売日: 2001/07/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 9回この商品を…

これも前に紹介した「サーバントリーダーシップ入門」をまとめています。

サーバント・リーダーシップ入門作者: 金井壽宏,池田守男出版社/メーカー: かんき出版発売日: 2007/11/05メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 8人 クリック: 28回この商品を含むブログ (13件) を見る・まず相手のことを考える。自分が相手のことにできる…

以前にご紹介した、「生物と無生物との間」の本をまとめてみました。ご参考までに

生物と無生物のあいだ (講談社現代新書)作者: 福岡伸一出版社/メーカー: 講談社発売日: 2007/05/18メディア: 新書購入: 56人 クリック: 1,487回この商品を含むブログ (1107件) を見る・熱力学的平衡状態 濃度勾配、温度分布、エネルギーの分布、化学ポテンシ…

ファシリテーションでは、場の大きな流れをつかむのが大切だと思います。この観点から、元立教大学の坂口先生に紹介してもらった「生物と無生物のあいだ」という本を読みました。生物と無生物のあいだ (講談社現代新書)作者: 福岡伸一出版社/メーカー: 講談社発売日: 2007/05/18メディア: 新書購入: 56人 クリック: 1,487回この商品を含むブログ (1107件) を見る

この本では、生命の特質として、「流れていること」を挙げています。私たちの体を構成するものは、常に代謝され外に出て行っています。つまり私たちは静態的なものではなく、分子レベルでは常に入れ替わっているものだということです。しかし、それが一定の…

今日、青山学院の樋田先生に薦められたPHP研究所からでているジェームス・ハンターの「サーバント・リーダーシップ」を読了しました。

チーム経営におけるリーダーシップは、これまでのような「おれについてこい」的リーダーシップではありません。 ミッションの共有、権限委譲、対話的な相談という形でメンバーが自分で考え行動できる体制を築き、何かあればみんなで課題を一緒に考え解決して…

いま、「実践EQ」という本を読んでいます。

EQの著者ゴールマンさんの共同研究者で、EQに基づいたリーダーシップを研究されている2人が書かれた本です。この本では今後EQを持つリーダーによる「共鳴型リーダーシップ」が重要になると指摘します。ただ、面白いのは、最初この共鳴型リーダーであっても、…

ファシリテーションを行っている際の注意点は、自分の「思い込み」や「ものの見方」によって、場でおこっていることを誤って認知し、ふさわしくない介入を行ってしまうことです。

私の先生の中堀仁四郎さんはいつも、「メンバーに強くフィードバックしたくなったら、なぜそんなに言いたいのか考えてみる必要がある」と教えてくれます。相手の問題というより、自分の「こうあるべき」という思い込みや見えない「感情」にファシリテータが…

21世紀は非営利組織の経営が営利組織の模範とすべきであるというのがドラッカーの持論です。ドラッカーの「非営利組織の成果重視のマネジメント」をまとめてみました。彼の5つの問いは重いですね。

非営利組織の成果重視マネジメント―NPO・行政・公益法人のための「自己評価手法」作者: P・F.ドラッカー,G.J.スターン,Peter F. Drucker,Gary J. Stern,田中弥生出版社/メーカー: ダイヤモンド社発売日: 2000/12/01メディア: 単行本購入: 6人 クリック: 64回…

やはりドラッカーは、チーム経営の先生でした

ドラッカーの遺言 (講談社BIZ)作者: P.F.ドラッカー,窪田恭子出版社/メーカー: 講談社発売日: 2006/01/20メディア: 単行本購入: 9人 クリック: 188回この商品を含むブログ (60件) を見る・有能なリーダーの特徴 1、やりたいことではなく、「何をする必要が…

取引先の治部社長に、「ドラッカーの遺言」をお借りして読んでいました。これってチーム経営の神髄がふくまれてますね!!

ドラッカーの遺言 (講談社BIZ)作者: P.F.ドラッカー,窪田恭子出版社/メーカー: 講談社発売日: 2006/01/20メディア: 単行本購入: 9人 クリック: 188回この商品を含むブログ (60件) を見るまとめ・真にグローバル化を成し遂げたのは「情報」のみであること =…

「ザ・ビジョン」のまとめの続きです。

ザ・ビジョン 進むべき道は見えているか作者: ケン・ブランチャード,ジェシー・ストーナー,田辺希久子出版社/メーカー: ダイヤモンド社発売日: 2004/01/08メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 7人 クリック: 63回この商品を含むブログ (25件) を見る(2…

以前からコンフリクト(対立)の管理には「異常な」興味を持っていたのですが、最近良書を発見しました。

それは「交渉とミディエーション」という題で、裁判や争いに発展させることなく、争いごとを逆に創造的な問題解決と、個人の成長のための機会として活用しようという「協調的交渉」の流れを汲む本です。 実際、組織の中でも、「対立や葛藤」という形で表面化…

今日は、子供の夏休みの計画作業を手伝いました。

私は数年前から、コビーの7つの習慣に感動し、人生で大事にしたいこと、夫・子供・親・橋を架ける仕事・・など各役割ごとに1年間で達成したい目標を決め、それを週間計画に落しています。 いま、ふりかえると、これを始めてからずいぶんいろいろなこと(チ…

ビジョナリーカンパニーの例を持ち出す間でもなく、経営理念、ビジョンが組織成員の心を一つにまとめる重要な役割を果たすことはよく知られています。そしてこれはチーム経営の主要な要素でもあります。

松下幸之助は「この経営をどういう目的で、またどのようなやり方で行っていくのか。という点に基本の考え方を持つこと。事業経営に一番根本になるのが、正しい経営理念である。それが根底にあってこそ、人も技術も資金もはじめて真に生かされてくるし、また…

いま、「感情力」という本を読んでいます。

ここで、面白いのは、「上機嫌」な時、人間はアイディアも豊富になり、決断力も増し、それがまた正しくできる効果が指摘されていることです。(大喜びする必要はありません。人はご褒美があったり、褒められたり、支援を受けると上機嫌にに割と簡単になりま…

昨日は久しぶりに半日の休暇がとれ、家で体を休め、本を読んでいました。

辻邦生の「背教者ユリアヌス」で、2度目です。彼が、皇帝の従弟として、ガリアの支配をまかされ、劣勢の中で、さらに反対勢力に取り巻かれながら、軍隊と住民の支持を得ていく様子は、とても感動的です。 特に、ユリアヌスの人を大事にする揺らぎない信念と…

今年の初めにいったTA(交流分析)の研修で紹介されたトランスパーソナル心理学の本を読んでいます。

ここでのポイントは、サブパーソナリティです。私たちは時にがっかりしたり、怒ったり、他人のせいにしたり、よい子になったり、知識があることを頼りにしたりといろいろなパーソナリティを持っています。そして、そのどれか一つに「自分」が入り込みすぎ、…

 ずっとコミュニケーションの5つの要素についてのまとめをしてきましたが、その作業が終了しました。

しかし、こうした作業をしていると、本当にコミュニケーションの難しさがわかります。コミュニケーションはcommunico=一つにする、共有するという意味から生じてきたらしいのですが、私たちの間には、まさにその共有を阻む断崖絶壁が横たわっているような気…

昔読んだ、アメリカのインディアン、イロコイ族の一万年に渡る口承の歴史を読んでいます。これは究極のチーム経営だと感じています。

彼らは東アジアの居住地を天災で追われ、ベーリング陸橋を越え(当時水没寸前だった)アメリカ大陸に渡り、最終的に五大湖のほとりに苦労の末たどり着きます。 この部族は、この苦難の旅の中で、「一人ひとりの智恵をあわせていく方法」を身につけていきます…

先日も、神戸大の金井先生の「リーダーシップ入門」についてふれましたが、この中で特に感心したのは、先生の持論と理論についての考えです。

リーダーシップを始めとする、経営学は人間世界の法則性を探る科学です。従って、物理学のような100%の正確性を求めることは出来ません。よく出来た理論であっても、その説明力(物事が起きる確率)はよくて半々というところでしょうか。 こうした意味で…