昔読んだ、アメリカのインディアン、イロコイ族の一万年に渡る口承の歴史を読んでいます。これは究極のチーム経営だと感じています。

 彼らは東アジアの居住地を天災で追われ、ベーリング陸橋を越え(当時水没寸前だった)アメリカ大陸に渡り、最終的に五大湖のほとりに苦労の末たどり着きます。

 この部族は、この苦難の旅の中で、「一人ひとりの智恵をあわせていく方法」を身につけていきます。これはその後、イロコイ民主制に発展し、アメリカ独立の際にも大きな影響を与えたと言われているようです。

 その中でも印象的なのが、違いを越えて団結する方法として、しっかりと目標が共有されることが挙げられていることです。この部族は、7世代後の子孫が安住できる地を見出すという目標を心に刻み、信じられないくらいの団結力で苦難を乗り越える事ができたのです。

 また、部族を見守るリーダーの献身的な愛が、メンバーの一人ひとりに刻み込まれているのも特徴です。

 これらは、現代経営学が発見した内容に近いなあと感じるのは私だけでしょうか?

一万年の旅路 ネイティヴ・アメリカンの口承史

一万年の旅路 ネイティヴ・アメリカンの口承史