「一万年の旅路」という本を思いだしている。

一万年の旅路 ネイティヴ・アメリカンの口承史

一万年の旅路 ネイティヴ・アメリカンの口承史

 これはネイティブインディアン、イロコイ族の1万年に渡る歴史が代々口伝されてきたものを本にしたものである。

 1万年前、朝鮮半島付近に住んでいたこの民族は、天変地異の結果、大移動を開始し、温暖化のために解けかかっているベーリング海峡を越えてアメリカ大陸に渡り、五大湖周辺に居住地を定めていく。

 こうした長い歴史を生き抜いてきた民族の2つの考え方は

・「節度のある話し合い」

・「子どもの子どもの子どもために」

である。目の前にいまの自分たちに都合の良いことがあっても、いつも話し合いを持ち「子どもの子どもの子ども」のためになるかどうかを考え、必要であればいまの利益を捨てて子どもたちのために意思決定してきた。

 このような考え方はいまの世界にとても必要だと思っている。