ファシリテーターの価値観

明日は大阪経済大学の北浜土曜講座の3日目、最終日です。

職場の人間関係トレーニングと題して3日間講座を行ってきました。準備している内に、「自分の本当に大事と感じていることを大事にできていること」、つまり自分の深い価値観と触れ合った生活ができているかどうかが、自分を大事にすること、そして他者を大…

ファシリテーターとして組織に入る前の注意点をまとめてみました。

1、支援という状況の特徴 (1)屈辱、不安、緊張 支援関係とは対等なものではなく、支援を求めることは屈辱(メンツを失う)的状況ととらえられている。支援する側の立場が強くなるため、相手には不安と緊張が発生している。また自分に主導権があると感じた…

チーム経営実践スクールのチームづくりのファシリテーション講座を土・日で行いました。

今回は私は、何かえらい講師が教えるとかではなく、一人の人間もしくはメンバーとしてそこにおり参加者にかかわり、参加メンバーの学びになると思った場合、率直に伝えることで学びを支援するというスタンスで臨みました。 結果としては参加メンバー一人一人…

週末清里でTグループのファシリテーターの学びを行う2泊3日の研修会がありました。

http://www.bea.hi-ho.ne.jp/take3/GWT_F05dantai3.htm そこでTグループについて感じたことをことばとして私なりにまとめてみました。 Tグループとは ・ねらいの下で場所と時間を共有し、(中堀さん) ・グループと共にあることで ・その動き(起こること…

土曜日から、昨日にかけて、JLTA(日本ラボラトリートレーナーの会)の学びに名古屋に出かけていました。

今回特に学んだのは、青山学院大学の樋田先生のグループにおける他者と関わろうとする姿勢、そして元立教大学の坂口順治先生の、「私とTグループ」のお話でした。 樋田先生には、グループファシリテーションの最も重要な部分、グループや個人へ真摯に畏怖と…

いよいよ明日は、人事院さんによる研修です。6時間半の時間で、会議ファシリテーションについての講師をします。

行政ではやはりトップダウンの気風は強いと思いますが、これからはここにおいても相互学習的な場づくりが大事になってくると感じています。研修担当の方はよくわかっておられますが、現場のリーダーがどのように感じておられるか・・・。 明日は晩にも、経営…

中野民夫さんのファシリテーターのメタスキルを考えるワークショップに出てから「タオ(老子)」とファシリテーションの関わりが気にかかっています。

ファシリテーションでは、場(グループプロセス)の促進を大事にしますが、これはしかしファシリテーターが何か自分で促進するものではないと思っています。むしろ、参加メンバーの相互作用の中で、それこそ「自然の流れで」場は成長し、チームに向けて動い…

今日は、いよいよファシリテーター養成講座(秋季編)の初日です。

2〜3日前は緊張していましたが、一応できる範囲での準備はすべてできたので、さあ、これからやるぞ!という感じで朝を迎えることができました。 共にあり、共に学ぶというチーム経営研究所の基本姿勢で、トライを恐れず参加者とともに楽しんできたいとおもい…

15日、16日と栗本敦子さん主催、中野民夫さんが講師・ファシリテーターの「ファシリテーターの心」を探るワークショップに参加してきました。

いろいろ学ぶところはあったけれど、何と行ってもファシリテーターの「メタスキル」について考えたことが大きかったです。私の先生のしぐさやあり方、態度などを思い出しながら、確かにメタスキルは存在するし、これを習得することがとても大事なのだと言う…

ファシリテーターというのは、とても難しい仕事です。

だから先日のように、自分が出すぎて失敗することもあります。特にすこし場がわかりかけてくると、自分がその場を促進するどころか、邪魔しているように思えて、ファシリテーションが怖くなるときがあります。 こうした時、私も一時的に落ち込む時があります…

昨日は、ファシリテーション実践研究会がありました。

講座受講生など9名が集い、メンバーの今の実践状況をわかちあい、共にどのようにファシリテーションを進めていけるかを考えました。 今回課題として多く上がったのが、メンバーから意見が少ない、従って頼りなく感じるというものです。自分がリーダーとして…

いま、ふりかえりと体験学習について改めてまとめをしています。「自然体験活動における体験学習法の調査研究」という南山大学の津村先生の論文をまとめてみました。

・ふりかえりの発祥 1946年グループダイナミクスの基礎を築いたクルト・レヴィンが、公正雇用実施法の正しい理解と順守を促進するリーダー養成のワークショップを行う。グループ討議、ロールプレイングなどを行い、観察者などスタッフが当初、グループで何が…

2007年5月〜6月にかけて、3日間にわたってファシリテーター養成講座を開催しました。参加者は定員いっぱいの14名、スタッフが4名の18人で、学びを進めました。(秋季講座について http://teamkeiei.com/modules/eguide/event.php?eid=26) 

今回は、事前申し込みをいただいていた参加者の特徴を踏まえ、あらかじめスタッフ間で講座全体のねらいを決めて臨みました。それは以下のようなものです。<今回のファシリテーター養成講座のねらい> 「自由に安心して話し合える場」 「目標に向かって楽し…

明日はいよいよ3日間のファシリテーター養成講座の3日目です。今回のファシリテーター養成講座で改めて感じているのは、人と場のかかわり方です。

一方的コントロールモデルでは、リーダーは場を監視し、支配する存在です。自分は場に含まれていないと言っていいかもしれません。しかし、知恵とチカラをあわせる場を、作っていくリーダーやファシリテーターは、自らも場に含まれ、その一挙一動足が、場に…

縦割りの分業と命令を中心とするコントロールモデルにおける対人関係においては、<信頼関係>や<建設的な規範(対人関係のルール)>はあまり必要ありません。

意思決定や重要な情報処理を上司が行う形なので、部下に仕事を割り振り、命令してそれを行わせ、統制するだけでいいからです。これはリーダーが関係性をコントロールするやり方であり、基本的に人間の間の信頼関係がなくても、仕事を回していける安全な方法…

中堀先生から、Tグループの受講者集めのための手紙をもらったのですが、そこには本当に心を打つ、そして私たちが戒めなければならない文言がありました。少し引用して皆さまともわかちあっておきますね。

「私たちは普段、家庭でも、職場でも、その他のところでも、様々な人と共に過ごしています。ところが、最も基本的な事を忘れていることがあります。一体それは何でしょう。 日々の生活の中でわたし達は、様々の問題に出会い、それを解決しようと努力をしてい…

先週の土曜日に、相互学習型会議の体験説明会をしたのですが、そこで感じるのは「ファシリテーター」のスキルに対する過大な期待です。

たくさんのファシリテーション関係の本がでているせいか、ファシリテーションという言葉やスキルは広く認知されるようになりました。しかし、ファシリテーターひとりがいくら頑張っても、コラボレーションが実現するわけではありません。 そしてコラボレーシ…

体験から感じるのは、コラボレーション(協働)の実現には、強い意思が必要であるということです。

考え方や立場、意見が異なる人びとが共に働く場合、協働が常にうまく行くとは限りません。むしろあつれきや葛藤、不満などが生じるのが普通だと考えられます。こうした時、権限を持つ人が、自分の持つ考え方、意見が正しいと思っている限り、相手をコントロ…