先週の土曜日に、相互学習型会議の体験説明会をしたのですが、そこで感じるのは「ファシリテーター」のスキルに対する過大な期待です。

 たくさんのファシリテーション関係の本がでているせいか、ファシリテーションという言葉やスキルは広く認知されるようになりました。しかし、ファシリテーターひとりがいくら頑張っても、コラボレーションが実現するわけではありません。

 そしてコラボレーションが本当に実現するには、そのための「場」が作られていく必要があり、そのためには、メンバー一人ひとりが、場に気づき、それを促進する機能をある程度果たして行くことが求められるのです。

 それは、地味で時間のかかる仕事です。それは人と組織の成長そのものなのです。しかし、これなしに人も組織も生きることはありません。こうした場は組織の最も土台になるのだから、時間がかかって当たり前ですよね!

 ファシリテーターの方にも、もう少し、地道な組織の土台作りの技術者としての自覚が必要なのかもしれませんね。