私の知人が高野山大学の「スピリチュアルケア」のコースで学んでおられるのを聞いて、興味を持ち、シラバスを手に入れました。そしてその中で興味を引きそうな本を読んでいます。

その1冊に

仏教心理学キーワード事典

仏教心理学キーワード事典

がありますが、そこで書かれている仏教の基本的用語の概念が、ラボラトリーで大切にしているものとあまりに近いので驚いています。少し例を挙げると

無明 ものごとのありようをはっきり知らないこと。今ここで自分が何を感じ、何を考え、何をしているのかを明確に自覚し受けとめることができないこと

とあります。そしてこの無明を払うために「如実知見」が大切とされます。これは私たちの言う参加的観察の視点であり、第3の目を養うことと近い考え方でしょう。

今ここで自分に起きていることをありのままに見て受けいれていくこと、これは自分を大切にすることと言っていもいいのではないかと思います。