17日の日曜日は6月の「日曜クラブ」でした。これは体験と学びの会の活動として行っているもので、月1回日曜日に開催している学び場です。

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今回は、ベーシックな「聴く実習」をゆっくりと行いました。これはコミュニケーションを以下のルールに沿って行うだけという至ってシンプルな実習です。

ルール1. 発言したい人Bは、その前に発言した人Aが真に言わんとすることを、自分の言葉で言いかえし、Aの承認を得た後、発言する

ルール2. Aの承認が得られない時は、Bは再度、自分の言葉で言い直してみる

ルール3. それでもAの承認が得られない場合、Aに先ほどの発言をもう一度言ってもらう

一見簡単そうですが、しかしやってみると、これが大変エネルギーを使うものであることがわかります。これは話し手も、聴き手も、「本当に伝えたかった」ことを感じる必要があるためです。

もちろん聴き手は、相手が真に言いたいことを探って確認をとるわけですし、話し手は聴き手の確認が、自分が言いたいことだったかどうか「Yes 」「No」で判断しなければなりません。

実際実習をやってみると、だいたい正しいけど、「Yes 」「No」と言われたらやっぱり「No」かなということが起きてきます。こうしていつもより自分がいいたこととは何なのか、相手が言いたいこととは何なのかに感受性が研ぎすまされていきます。

こうして見ると、日頃私たちは「おおよそ意味を伝えあう」位のことでコミュニケーションをとっていることがよくわかります。

私のイメージでは、相手のことをおおよそ四角いイメージで理解していたけど、この実習をすると、その四角についている小さな突起やとげとげまでが詳細に拡大されて見えてくる感じです。そしてこうして他者をより深く理解することで、自分自身への気づきが起きてきます。

この実習は面白いなあと改めて感じました。