ラボラトリーで大切にすること

いまわたしは、「いまここに、共に生きる」ことを大切にするまほろばプロジェクトを本格的にスタートしようとしている。

http://www.maholo-ba.jp/ そしてこのプロジェクトをこれから実践していく中で、どうしても「何のために」このプロジェクトを行うのかを、言葉にしておく必要を感じた。 こうした時、先週たまたま家族で旅行をすることになり、日頃の忙しさから逃れることが…

わたしがラボラトリー・トレーニングにかかわるうちに、大切なものと感じるようになったものに「平和の祈り」がある。これは鳥に説教したことで有名なカトリックの聖人、アッシジのフランチェスコが作ったものと言われている。とても美しい詩でもあるので渡辺和子の訳を紹介したい。

主よ、わたしをあなたの平和の道具にしてください。 憎しみのあるところに愛をもたらす人にしてください。 争いのあるところにゆるしを 分裂のあるところに一致を 疑いのあるところに信頼を あやまりのあるところに真理を 絶望のあるところに希望を 悲しみの…

いままほろばプロジェクトで行うラボラトリーのねらいを考えています。

これまでのラボラトリー・トレーニングの経験から、いま私は「いまここで私がわたしであり、あなたがあなたである」ために 一、わたし自身が、いまここに生きることを学ぶ 二、いまここで共に生きることを学ぶ が重要と感じています。なぜならこれによって …

「いまここのあるがままでのこのわたしを生きること」を大切にしたいと考え、まほろばプロジェクトをスタートさせました。

「わたし」という場合、まず「わたしは優秀な社員だ」、「わたしは、(講師だし経験もあるから)大勢の前でも平気だ」など、自分は「こんな人」という考え、見方を意味する時があります。これは「自己概念」と呼ばれ、過去に周りの人に言われたこと、評価さ…

昨日はある会社で内省による学びについて研修をしていました。

体験学習で自らを成長させる際、自分のかかわりによって何が起こったかに気づいた後、自分にとって都合の悪いこと(が起こったこと、それが自分が引き起こしたこと)を「受け入れる(うけとめる)」必要がある時があります。 ただ自分にとってあまりに大きな…

体験学習(ラボラトリー・トレーニング)は一見簡単に提供できるように思えますが、少し間違えると人を傷つけたり、依存性を促進したりして、人を大切にできなくなる可能性を持っています。

そのひどい例が「心をあやつる男たち」にでています。心をあやつる男たち (文春文庫)作者: 福本博文出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 1999/06メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 26回この商品を含むブログ (2件) を見る いまとは時代が違うので、こんなにひ…

先週、HIL(ヒューマンインターラクションラボラトリー)研究会がありました。

これはラボラトリートレーニングを行うものがテープなどを持ち寄ってクリティークしあったり、Tセッションで自己研鑽するものです。 私個人としてはトレーナーをした沖縄でのTセッションのテープを出すことで、また自分自身への気づき(関係の中で生まれるこ…

昨日は、体験と学び研究会でした。

「感情力」という本をテキストに学びを行いました。 この中で自分の感情やからだの感覚、思考プロセスを眺める目(気づく心、メタ認知)の話になりました。 私たちは体や感情、そして思考も含めいろいろな刺激を受けています。気づく心はそれを全体として見…

Tグループを中心としたラボラトリートレーニングを日本に導入した故柳原光先生は、Tグループを「かかわりの本質と方法を同時に追求するもの」と言われておられたそうです。

昨日は奈良県の市町村の行政の方にファシリテーションの一日研修をしましたが、午前中にグループプロセスと、体験学習法についてという中核部分をお話しし、午後に具体的な課題を皆で解決するための会議の進め方(発散・収束・コンセンサス)を取り上げまし…

昨日奈良県の自治研修所での県や市町村の方への研修を終えて、奈良に住むラボラトリートレーニングの学びの仲間と話す機会を持ちました。

改めていまここで私たちに生まれてくるものの大切さや、不完全な私たちだからこそ、かかわりに開かれていくことなどが共有できとても嬉しく思いました。 1人1人が自分のトレーニング観を確立するために仲間とこうした話ができるのは幸せですね!

沖縄のTグループを中心とするラボラトリーを共にする友人から、手紙をもらいそこに

「ラボラトリー方式の体験学習では、実験をする・研究をする主体は私・私たちであり、同時に、実験や研究の対象も私・私たちであることを、学びの構造の基本形として大切にしています。」 と書いてありました。 これはよく考えるとすごいことだなと思います…

ラボラトリーに必要なものとして、「いまここ」があると思います。

その1つにいまここでのメンバーや場の状況を感じ取り、それに必要なプログラムをデザインし、失敗を恐れず、新しいことにチャレンジしてみることがあります。 ラボラトリーの中の参加者の状況やかかわりは刻一刻変わっていきます。そうしたメンバーに全く用…

明日から沖縄で一週間のラボラトリーです。

毎年年中行事のように行っていて、いつもこのラボラトリーの感じを大事に一年の仕事を送っています。 今年は 「いまここを生き抜く」「聴く姿勢を持つ」「枠を意識する」・一人で抱え込まない ・静かに自分に起こること、相手に起こることを待ち、聴き、従う…