職場づくりに役立つ「メンバーシップ」とは何でしょうか?

 「感受性訓練」のブラッドフォードによると

(1)自分の持っている知識・スキル・ノウハウなどを用いて場に貢献すること
(2)他のメンバーが(1)できるように支援すること 例 フィードバック
    =「自分」を最大限「出す」必要
です。これができれば、各メンバーの知恵と力をあわせることができる職場が生まれます。

 しかし、メンバーシップをはばむものとして下記が考えられるでしょう。
(1)自分を出すことのこわさ、恐怖、懸念
   =誤解される!グループから拒否される!・・・・
(2)自分を出すためのスキル不足
   =思い通り自分を出せない!他の人にうまくフィードバックできない・・・

 これを乗り越えるには
(1)グループの成長 ギブの4つの懸念の克服で自分が出せる場を作ること
  <グループの成長段階>
  ・グループに受け容れられる段階
   <受容懸念→受け入れられることにエネルギーがとられる>
  ・率直に思ったこと、感じたことが言える段階
   <データの流動的表出懸念→遠慮にエネルギー>
  ・目標とその重要性が明確に共有される段階
   <目標形成懸念→無駄な作業にエネルギーとられる>
  ・権威・権限にメンバーが脅かされない段階
   <社会的統制懸念→身を守ることにエネルギーとられる>

(2)メンバーが自分の出し方を効果的に学べる「学びの場」を作ること=体験学習法による学び場
  <メンバーシップのスキル>
  ・自分の関わり方、出し方の特徴に気づくこと
  ・状況に応じて、自分の特徴をうまく出せるようになること
  ・必要を感じるなら、よりよい自分の出し方を開発すること
   →自分一人ではわからない=「学びの仲間の重要性」


感受性訓練―Tグループの理論と方法 (1971年)

感受性訓練―Tグループの理論と方法 (1971年)