チーム経営にビジョンの共有は不可欠ですが、だいたい下記の手続きが考えられます。

第一段階 トップ(と少数の幹部)の作業
 リーダーが自分が本気で信じられる目的・価値観などを明確にする
(最初から完成させずに、案程度にしておく手がある)
→自分と他者を生かす「普遍的価値」の重要性

第二段階 トップによる組織への伝達と意見の聴取
 自分のビジョンをみんなに話して、彼らの考えや感想に耳を傾ける
・全社的なビジョンの議論を展開=望ましい未来像の総意
・現実をとことん直視し、将来の夢や希望を語り合う

第三段階 皆が共有できる「言葉」づくり(出来れば幹部と一緒に)
 ビジョンを、ひとつのスローガンで表現する
例 リッツカールトン 私たちは紳士淑女に奉仕する紳士淑女である

第四段階 継続的にビジョンの発展の場を持つ
 ビジョンについて、絶えずそれについて話し合っていく機会を持つ

第五段階 ビジョンと現実を結びつける
・目先の現象・具体的行動をビジョンとの関係で明らかにする
・ビジョンを一貫して実行する「構造」(戦略、組織機構、管理システム)を作る
(目標、戦略、方針、過程、企業文化、経営陣の行動、オフィスレイアウト、給与、会計、職務計画の一貫性必要)
・あらゆる瞬間にビジョンを実践する
 「めざすべき目標は決まった。そこに至るルートも決まった。でも本当に大切なのはいま、この瞬間に踏みしめている一歩」