PM理論の背景にリッカート「従業員中心のリーダーシップ論」があるといわれています。

 リッカートは、従業員を道具としてではなく、人間として扱うことが重要であるとする「従業員中心のリーダーシップ論」を展開しました。その成果としてはシステム4があります。
 これは参加的集団管理のことで、彼は上司が権威的・一方的命令を中心とするリーダーシップをとる場合(システム1)と、上司と部下の水平的コミュニケーションや上司の支持的行動を特徴とする参加的リーダーシップをとる場合(システム4)を比較し、後者の方が効果的であることを立証したのです。

 特に支持関係の原理では、従業員を人間として敬意をもって接し、関係を構築することが重要とされており、集団的意思決定とあわせて、チーム経営の基盤となるリーダーシップ論だと感じています。