問題は、今まで自分が<立派なリーダー>だと思ってきたのに、思いもかけない出来事例えば、「部下が言うことを聞いてくれない」事実が起きたときです。

 
 健康なケースは、「ああ、自分も言うことを聞いてくれないときはあるのだな」と自己概念を修正し、部下への対応行動も修正していくでしょう。つまり、体験学習のサイクルに沿って学習していくのです。

 しかし自己概念が<価値の条件>として働くケース、つまり自己概念に適合しないと価値ないと思ってしまうケースでは、自己概念が崩れる不安、恐れから合理化、投射、歪曲が起こってしまいます。
 
  例 ・体調が悪かった
    ・相手が頑なで悪い。部下は私の言うことを聞くべきだ(怒り)

 結果として、経験(ありのままの自分)と自己概念がかけはなれ、事実を抑圧して意識外に出してしまい、自己概念に一致する部分のみ認知するようになります。これでは
リーダー、ファシリテーターとしてのパフォーマンスは落ちてしまいますね。

<ポイント>として、ありのままの自分を受け入れることこそ、問題解決能力を高めることになるのです。