昨日は10名の参加者が集まり、「I メッセージ」について学ぶチーム経営研究会を開きました。

最初に「YOU メッセージ」、「I メッセージ」の違いが広瀬さんから説明されました。

1、「YOU メッセージ」
=「あなたが・・・しなさい」という行動を変えろというメッセージ。
相手に考える隙を与えず、YesかNoで答えを求める。従来の経営組織でよくつかわれた形態。ただ

・繰り返しに弱く、だんだん効かなくなる
・Yes=依存体質へ、No=反発へ
・命令者が責任をとる、自分で責任取らない=自主性をなくす

2、「I メッセージ」
=「私」を主語にし、「私」の思いを語る=相手の言動について、じぶんがどのように影響を受けているかを伝えるもので、命令、指示は入っていない。

・反発、反抗、抵抗の必要がない
・自分の状況、状態を分かってもらえる
・つくりかた
①意図・背景を述べる②具体的事実を述べる③私が受けた具体的影響を伝える④私の偽らざる感情を伝える

 この上で、実際たばこに苦しめられた時の、言い方を皆で考えてみました。

①今日は、風邪ひいてんねん
②この部屋換気が悪くてたばこの煙でいぱいやろ
③だからのどがいたくてきついねん
④だから今日はたばこはやめてほしいねん。

 こんなワークをしてみると、「I メッセージ」はとても「きつい」言い方に聞こえることに気付きました。この言い方は確かに自分に責任を持つ言い方ですが、日本の会社でこれをすると、皆が気を使ってくれすぎて、かえってしんどい思いをするかもしれません。私もこの言い方をしようと気をつけていますが、これをするときは、確かに、時間をかけて「あ〜、え〜」などをふんだんにいれて、ストレートすぎないように気を使っていることに気がつきました。

 以下は参加者のコメント抜粋です。

・ならったことの10%ぐらいしか、使えないような気がする。アイメッセージは難しい。まずは信頼関係が必要。
(㈱共伸技研 加藤克典さん)
・ちょっと難しかった。前々回の傾聴とIメッセージはセットのように思いました。(Aさん)
・「行動を変えなさい」という命令系メッセージが多いこと(日刊工業新聞 のなみさん)
・具体的事実をはっきり示すことが大事(共立運送 大槻淳一さん)
・自分のタイプが再確認できた。もう少しIメッセージの事例が得たかった(治部電機㈱ 治部健さん)