最近、いろいろな所でファシリテーションをしていて、感じるのが「コンセンサス」の重要性です。
コンセンサスは、よく「全員賛成の状態」と誤解されますが、決してそうではありません。全員賛成はベストの状態ですが、これを実現するのは、とても時間がかかってしまいます。
むしろ経営においては、決定の後、速やかにそれが実行される状態、つまりは「反対がない状態」を作ることこそ肝要です。そのためには、いくつかの意見がでている場合、それぞれの発案者がなぜその意見を主張するのかの意図、理由をきちんと皆が理解している状態を作る必要があります。
その上で、皆でそれぞれの意見の長所・短所などをきちんと話し合います。ここま
でくれば、
「自分の案Aに関する意見や意図はわかってもらえた。また他の案Bに関するほかの人の意見や意図もわかった。私は私の意見がよいと思うが、他の人が案Bの方がよいというなら、反対せず、今後も協力する。」
というコンセンサスが築けるのです。このためのファシリテートの方法は、またブログに載せますので、見てくださいね。
PS これを学んだのもエド・シャインからです。第一版もいいですよ!
新しい人間管理と問題解決―プロセス・コンサルテーションが組織を変える
- 作者: エドガー・H.シャイン,Edgar H. Schein,稲葉元吉,岩崎靖,稲葉祐之
- 出版社/メーカー: 産能大学出版部
- 発売日: 1993/08
- メディア: 単行本
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