問題解決の本はたくさんあるけれど、最近私が一番、「あ、これや!」と思ったのは、「チームが絶対上手くいく法」の中にあった問題解決のためのルートマップです。
この手法では、問題解決は、問題の定義から解決まで、直線的には進まず、下記の領域をいったりきたりしつつ、解決されるものであるといっています。
「問題解決ってそんなに簡単じゃないよね」って思っていた私にはピッタリくるものでした。
- 作者: デイヴィッド・ストラウス,斎藤聖美
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞社
- 発売日: 2004/03/23
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- クリック: 2回
- この商品を含むブログ (12件) を見る
参考までに概要を書いておきます
(1)問題領域
問題を理解し、問題は何か、なぜその問題が存在するのかのコンセンサスを得る領域。問題をどう考えているのか、みんなが話しつつ、問題を共有化していく。
(2)解決領域
解決策と実行すべき行動にコンセンサスを得る。問題の認知・定義・分析の3つの段階を経て、意思決定がなされる。
(3)ビジョン領域
問題が解決されたときにどうなるかという共通のビジョンを考える。将来のための明るい展望を描けるため、活気がで、心が一つになる。
(4)プロセス・デザイン領域
問題解決の筋道をデザインしていくため、会議の計画を立てること。注意として問題は、一直線に解決しないことが多い。つまりプロセスをデザインし、直ちに問題領域に移ることが最良とは限らない。
まず、問題が解決された後のビジョンを描き、心を一つにして問題領域に移る方法がよい場合、または皆が問題をどのように捉えているのかを話してもらうところからはじめるのがよい場合などいろいろある。例えば問題領域で、問題をざっくりと話し合い、ビジョン領域に移り、望ましい解決案を一般的に話し合い、その後、問題を詳細に定義する方法もある。
このように問題解決で最初にすべきことは、問題領域、ビジョン領域、解決領域の3つをどの順番にたどっていくのがベストか考えることである。