昨日は、チーム経営研究所の「もめごとチーム」でADRの勉強会を開きました。ADRとは「裁判外紛争解決」のことで、ファシリテーションの手法を用いて、紛争の話し合いのプロセスを管理していく調停のことです。創造性や効率性と言ったプラスの部分だけでなく、組織内などの紛争やトラブル解決による協働促進もチーム経営には重要な要素だと思っています。

eichen2007-01-19


参考 ADR JAPANのホームページ http://www.adr.gr.jp/

 日本商事仲裁協会が無料頒布している、「調停人養成教材」をメンバーで読み合わせながら読んでいくと、そこではWIN−WINの問題解決が目指されていることがわかりました。

 つまり2人がオレンジ1個を取り合っている場合、裁判だとどちらの言い分に分があるかを判断し、例えばオレンジを半分に分けたり、どちらか一方がたくさん取るかを決めます。

 しかしADRに基づく調停では、互いの主張(互いにオレンジが欲しい)だけではなく、その利害や価値観に踏み込んで話し合いを進めます。その結果、一方はオレンジの皮でマーマレードを作り、一方は中味でジュースを作りたいということが明確化するかもしれません。結果、双方が納得する解決策がうまれます。

 裁判でオレンジを半分づつするよりよっぽどいいですね。今後もこうした勉強会を続けていくつもりです。

PS 今日はサワダ製作所の澤田社長のブログがこのブログにトラックバックしていただいているのを見つけました。嬉しいですね。