2009年チーム経営の公開講座「人が生き、成果があがる職場」を作るチーム経営実践スクールの趣意書です。

<以下趣意書>

 大きな世界的な経営環境の変化の中、不況と雇用の危機とが報じられ、不安感が広がっているように見えます。しかし実際には、この不安感は、職場や地域において、人と人とのつながりが希薄になっていった時から、底流でうまれていたのではないでしょうか?
私たちは1人では弱い限界のある存在です。困った時、病気の時はもとより、ものの見方、判断においてさえ、1人の人間には大きな限界があります。私たちは個人的にも、組織の一員としても人と人とのつながりに支えられているのです。

 実際いま、組織の中では多様な価値観、考えを持った人々が増えています。また環境変化に対応するため、組織をこえて顧客、取引先、他社、市民など異なる文化を持つ他者と協働する必要も増しています。
しかし、こうした異質な人同士が協働し成果をあげていくのは簡単ではありません。自分の価値観・考え方を押し付けるのでもなく、他者・グループの規範やルールを押し付けられ自分を殺すのでもなく、互いに聴きあい、理解し合おうとし、互いの持ち味が生かされるやり方を模索し伝え合っていく必要があります。

 こうした努力の中で、互いの違いを受容し合い、考え方・ものの見方を共有して初めて、創造的な問題解決がもたらされ、成果を上げることが可能になるのです。こうしたことは、そのベースに人と人とのつながりがないとできないことです。

 こうした観点から、私たちはこれからの時代をリードしていく人々の不可欠な<作法>として、職場・組織の中で、そして組織の外の人々との協働において、多様な人々との間で、「聴き・伝え・支えあう関わり」を促進(ファシリテーション)し、そこから生まれる「つながり」を基盤として、会議、職場、そして組織を知恵とチカラをあわせて成果があげられるものへと促進(ファシリテーション)するスキルが必要と考えています。

 私たちチーム経営では、これからの時代に生きる人々に必須の作法であるこうしたファシリテーションのスキルを習得できるよう、本格的な「人が生き、成果があがる職場」を作るチーム経営実践スクールを開催しています。具体的には、ファシリテーター養成講座〜つながりの促進と会議の活性化の促進〜(6日間)とファシリテーター型リーダー養成講座〜ファシリテーションを使った職場・組織の活性化〜(4日間)の2つの講座を設けています。