昨日は、ファシラボで映画「12人の怒れる男」を見て、ファシリテーション機能を学ぶ第2弾を行いました。

 これは裁判員制度を題材にした傑作で、最初12人のメンバーのうち、1人だけが無罪を主張します。少数意見への強い圧力に負けず、ヘンリーフォンダが徐々にデータを重視し、細かい部分を検証して「合理的な疑い」を探していく建設的規範をグループに作り上げていきます。

 今回、特に私が感銘を受けたのが、その途中で出てきた時計屋さんの発言です。彼は目立たないのですが、会議をまぜかえしたり、まじめに取り組もうとしないメンバーが多い中で、裁判員制度が持つ民主主義的価値の重要性を、とつとつと述べるのです。

 これは普通の企業でいう「ミッション」に当たるでしょう。私たちはなぜこの会議をしなければならないのか、知恵と力をあわすのは何のためなのか、最も根本的なところから問い直すのです。

 実際この時計屋さん(移民なのですが)の発言以降、まじめに会議に取り組む建設的規範が生れ、個人的欲求に走るメンバーは、ほかのメンバーから批難されるようになっていきます。

 こうして考えると、会議・職場を最終的によいものにするのはミッション・ビジョンの共有なのでしょうね。そうそう30日にビジョン共有の勉強会をします!!どうぞご出席ください。

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