2月16日の土曜日にファシリテーター型リーダーシップ養成講座の1日目が開かれました。

eichen2008-02-18


ファシリテーター型リーダーシップとは何か>
 まず、開会の後、ファシリテーター型リーダーシップとは何かを考えました。それは現代経営組織では

「異なる知識や課題達成の方法を持っている多様なメンバーと(部下、他部門メンバー、上司、顧客、株主、提携先)知恵とチカラをあわせ課題を解決し、メンバー(特に部下など)が自ら考え動く事を促すことで環境変化に対応し、
目標を達成を促進していくリーダーシップ」が必要であり、これをメンバー、組織を支えるリーダーシップ、またはファシリテーター型リーダーシップと呼べるのではという提示をしました。

ファシリテーター型リーダーシップをどう実現していくか>

 ファシリテーター型リーダーシップは、人と組織を支え、逆ピラミッド型の組織運営を可能にしていきますが、大きく2つのステップに分けることができます。

ステップ1 知恵とチカラをあわせる「場」づくり

 ファシリテーションのスキルを使い・自由で守られた場の促進 ・真剣に目標に向かって話し合える場の促進を行い、知恵とチカラを合わせる場を生み出していくことです。これによって、一人ひとりが生き生きし、しかも成果のあ
がるグループ運営が可能となります。講座では詳しく「場と何か」「場を促進させるファシリエーション機能」について、体験学習を使って楽しく学びました。ここでお昼休みです!!

 ステップ2 ステップ1が完成すると次のステップとして、リーダーには、人と組織を支える「場」を必要に応じてデザインしていく必要があります。これは、主として5つの領域があります。

<組織を支える「場」のデザイン>
1、場を成長させる(ふりかえる)場
2、自己を見つめる場
3、方向性(経営理念、ビジョン、戦略、目標)の共有の場
4、複雑な相互依存の中での協力関係構築のための場
5、自律的に動ける部下の育成・サポートのための場

 1日目のお昼からは上記の1,2を取り扱いました。

 ます、場を、遠慮なく上司とでも何でも話し合え、目標がきちんと共有できる場に成長させるための「自己開示とフィードバック」について学びました。

 そして、タワー作りの体験学習を行い、他の人からのフィードバックによってグループの中での自分のリーダーシップのあり方に気づいていきました。これはとてもいい学びになったようです。

 最後にこうしたグループワークや、互いにフィードバックを与える中で、自分の中に生じる感情に目を向けました。それは以下の理由からです。

 グループが成長すると、自由な発言・行動が増え、否定的な発言、コントロールできない感じがでてきます。またリーダーを試す行動(どこまで自由にできるか)も生まれリーダーが揺さぶられるのです。この際、上から押し付けて
しまうと、元のコントロール型に逆戻りします。
 
 ファシリテーター型リーダーには、常に自分の感情に気づき、それに適切に対処できるスキルが求められるのです。参加者はグループワークの中で起きた感情を「感情のリスト」からピックアップし、その1つを選び、なぜそれが生
じたのか原因を考えていきました。こうした繰り返しが、自己のコントロールの力を増していく助けとなります。

 6段階評価で平均5以上の高い評価をいただきました。最後に講座生の感想の一部を記しておきます。
・理論も豊富に情報を頂けた。と同じように自分を見つ直すことができた。
・みなさんから嬉しいフィードバックがもらえた
・自分が場に与える雰囲気を意識して場を促進する機能を伸ばしたい
・自分の課題が明確になったので満足している
・感情の取扱いが役立つ。「自分の感情は自分のもの」そうだよね!!
・実習の中で自分自身やいろいろの意見に対して応えてくれる、そのことが大
切なのだということがわかった。また自分自身のマイナス面(感情コントロール
)のこともよくわかりました