昨日は、LLPチーム経営研究所のチーム経営研究会が行われました。今回のお題は「伝えたいことを伝わるように伝えるスキル」です。

 たとえばこんな時あなたはどう伝えますか?

 「前回会議で決めたあの件はどうなったのかな?全然報告がない。担当の彼は、仕方ないな。」

ケース1
・(怒って)「君、ちゃんと報告・連絡・相談しなさい!!社会人の基本だろう。」
ケース2
・怒るとやめるかも?=我慢しよう

 これはいずれ上司の言いたいことは伝わらないかもしれません。ケース1では部下は、月一度の業務報告書に「ちゃんと」書いてます。と思っているかもしれません。ケース2ではなおさら真意は伝わりません。

 こうした時次のように伝えたらどうでしょうか?

?事実を共有=事柄、相手の言動を客観的・具体的に描写する
 「前の会議で、10日までにこの件をしてくださいとお願いし、あなたも引き受けましたね」
?感情・理由を伝える=状況・言動に対する自分の気持ちを表現する 
 「しかし、10日をすぎても、あの件がどうなったのかわかりません。それで私はとても心配しているのです。」 
?要求・提案を伝える=どうなったらよいのかを明確にして提案する
 「この案件のように、私があなたに口頭で依頼した案件については、定例の報告書ではなく、処理後すぐに口頭で報告してほしいのです。」
?結果も伝える
 「そうしてもらうと、直ちに対応策がとれるので、安心できます」
?Noの時の準備をする(相手を理解しようとする)
 相手のNOの返事に対する自分の選択肢を用意すること

 これは、自分と、相手の言葉の裏側にある「枠組み」を互いに共有しようとするアプローチです。

 私は、組織の中でもいきなり命令でなく、こうした枠組みのすり合わせで、かなりのコミュニケーションが取れるのではないかと思っていますし、これができればチーム経営に近づくように思えます。