今日は、午前中、クライアントのある学校で、経営会議のような位置づけの会議に出ていました。

 この学校は、多様な不登校経験のある、または少し発達障害のある高校生を広く受け入れていています。そしていま学校業界で必要とされる「ソーシャル・インクルージョン」(多様な子供たちが認め合い、共におれる学校)を実現した高校として、かなりの注目も集めています。

 そして、今後の学校の在り方(カリキュラムなど)を検討する中で、スタッフの中からは、卒業後の進路はどうするのかという発想から、どうしても入試に対応したカリキュラムとは?などの話になっていっているようです。つまり結果ありきで、予定調和の中で3年間のカリキュラムを決める発想です。

 これにこの学校の創設メンバーは違和感を覚えています。それは何かを話し合う話し合う中で、上記のような成果が出せたのは、最初から求める「進路」があったからではなく、日々、真剣に子供たちに接し、自由で守られた場を全力で提供してきたこと、そして子供たちとともにあるということを実践してきたことが、「結果的に」この子たちのやる気を引き出し、進学や就職を考えられるまでに成長したということだということがわかってきました。

 つまりこの学校の目標は、結果(内容=コンテンツ)ではなく、日々のかかわり方(プロセス)にあるということなのです。これは本当に考えさせられますね!!