昨日は、取引先で、部門間の課題を調整する会議のファシリテーターをしてきました。

この会議は、各部門が三位一体となって顧客への素早いニーズ対応を行うために新設した会議です。他の部門へ要求したいけど、どの場でいったらよいのかわかりにくい案件は、どの組織でもあると思います。昨日の会議でも、製品開発部門から営業への要求、製造部門から設計部門への要求など、業務改善のためのネタが新たに出され、解決の方向性が話し合われました。

 その中でおもしろかったのは、営業担当が、新しい顧客への対応がうまくできなかった事例を物語ったことでしした。こうした事例はこれまでなら、忘れられ、何の対策も打たれないところなのですが、この会議でこうした物語を語り、各部門の立場から眺めてみることで、部門間の話し合いがうまく行えなかったことが一因であることが判明したのでした。

 このように他の部門を責めるのではなく、一つの失敗の物語を、各部門からどう見えたか共有し、問題を明確化することができました。これはつまり全社的視点を、または顧客の目を持てたということなのではないでしょうか?

 私も昨日の会議にはとても勇気づけられました。