昨日は、ファシリテーション実践研究会を行いました。「親和図で少子高齢化時代の若者の定着と育成方法を考える」というお題でした。

eichen2007-10-17


 少子高齢化時代の人の育成の課題とは、「労働力人口減少」の時代の中で、若者をどのように定着化、戦力化していくかの育成策の課題といえます。中小企業診断士の理論更新研修の資料によると、若年層は「企業を「自分を伸ばしてくれるところかどうか」という厳しい目で峻別しはじめているので、人材を長いスパンを通じて「育てる」という視点の有無がその大きな分岐点だと指摘されています。

 これはチーム経営の重要な課題ですね。

 このような発題の後、集まったメンバーで。「親和図少子高齢化時代の若者の定着と戦力化」を阻んでいる問題点は何かについて親和図を使って考えました。このような問題の特徴は、問題の構造が明確でないことです。従って、いろいろな人の、いろいろな考え、切り口を集め問題の構造化が必要となるのです。こうした時に「親和図」は力を発揮します。

 そして当日参加者のファシリテーター養成講座の修了生がファシリテーターになり、作業を進めました。

 途中一度、ファシリテーターの良い点、改善点をふりかえる作業を入れながら、親和図は徐々に出来上がっていきます。最後、できたものを見るととても頭がクリアになる内容が生まれました。

・入社時の会社側と、社員の側のミスマッチ
・昔ながらのやり方しか知らず、育て方を知らないリーダーの存在
・コミュニケーションが不得意で、うまくわからないところを聞いたりできない若者
・若者をサポートし所属感を与える「場」がないこと
・会社に若者を引き付ける理念がないこと
・若者を育てる体系的な仕組みや担当がいない

 こうした中で、若者は将来の夢を抱けず、そこの会社を辞めてしまおうとします。

 最後にファシラボ自体の構造や会の持ち方について話し合い、チーム経営研究所のスタッフが中心に企画するのではなく、参加者が中心に企画を進めることが確認されました。来月は講座修了生がファシリを担い、オープン参加の企画会議を行います。ぜひご参加ください。