午後からは、ファシリテーターがどのような役割を果たす必要があるかを、最初に説明しました。これは、

<自由で守られた場の促進>
1、聞き役、まとめ役  中立的な立場で意見をよくきき、まとめ、支持
2、促し役          質問したり、発言していない人に発言を促す
3、保護者役       メンバーを守る
4、ムードメーカー役  雰囲気に働きかけ 楽しそうに、ユーモア
5、場の学びの促進役 場に気付き、規範を変える 
<目標に向かって真剣に話し合える場>
1、目標確認、役割分担役 目標を共有化し、役割分担を促す
2、進行役      「何を、どのように話すのか」提案
3、意思決定役     質の高い意思決定を目指す。合意形成ができる
4、タイムキーパー役 時間を管理する
5、記録役       場の議論の流れと結論がわかるように記録する

です。春季のときに リーダー役としていたのを、よりわかりやすくするため「目標確認、役割分担役」に変えました。

 そして次にこうした役割を意識してもらいつつ、「自分の組織の会議の問題点」をポストイットに書き上げ、それを模造紙にまとめることで、問題に構造を明確にする「親和図」をグループごとに作成しました。

 春季は、各メンバーが役割カードを持ち、課題のコンセンサスを行う体験学習をしましたが、今回はメンバーのプロフィールや、スタッフが大事にしたいことを出し合った結果、

 1、ファシリテーターつきの会議を体験してもらいたい
 2、ふりかえりの時間を大切にし、「体験学習法」の指摘―分析をきちんとしたい

 という想いから、実践に近い親和図作成の作業を選んだのです。そしてその作業の後、ゆっくり時間をとって、誰のどのような言動が、場を動かしていたかふりかえりました。この中で、ご自分の何気ない行動や、参加意欲がどれほど場に影響を及ぼしていたかに気づくメンバーもいました。

 そして最後に、今日一日で学んだことをふりかえり、一人一言チェックアウトで述べて、講座は終わりました。