今日は、チーム経営研究所のコンテンツ開発チームのミーティングでした。

これは、知恵とチカラをあわせるチーム経営を促進するコンテンツを講座などとして提供できるように開発するためのもので、長尾文雄先生の自宅で定期的に行っているものです。

今回は、「ビジョン、経営理念、経営方針の形成と共有化」というお題で、学びを進めました。

最初、これらの用語の区分けをしました。この種のものには3つの要素があります。それは
1、組織の目的
2、組織の基本的価値
3、組織の将来イメージです。

 そして
「経営理念」とはこの1、組織の目的と2、組織の基本的価値の意味でつかわれることが多く、
「ビジョン」は1〜3をすべて含めたものとして、または3だけの意味でつかわれます。
「経営方針」とは2、組織の基本的価値で用いられることが多いようです。

 次にいくつかの本(ゼミナール経営学入門、経営戦略論、ビジョナリーカンパニー、ザ・ビジョンなど)でビジョンなどの知識をまとめたものを共有化し、それをどうファシリテーションの手法を用いてコンテンツ化するかを話し合いました。

経営戦略論

経営戦略論

 議論の中でおもしろかったのは
・基本的価値が強く共有され、グループの規範が強まると、そこにあわないでやめる人が出てくる
NPOなどでは、基本的価値や規範にあわない行動をした人も大事にしようとして、基本的価値や規範が緩くなる傾向がある。
・個人が自分の価値観、生きる目的を問い直したとき、やはり組織から離れる人は増える。しかし、組織のビジョンづくりは、個人に自分の価値観を問い直させるきっかけとなる。
・当初、ビジョンを持たない組織が、ビジョンを作り共有化すると、上記から辞めていく人も出る。しかし今度は自分の価値観と組織の価値観が近い人(その組織で自己実現できる人)が残るので、最終的に強い組織になりうる。

などです。今後、いろいろな研究会でコンテンツを提供したいと思います。