昨日は、ファシリテーション実践研究会で、ファシリテーターの実践コミュニティを開催しました。

 実践コミュニティとは最新の「ナレッジマネジメント」の方法で、ある分野(ファシリテーター)の実践に携わっている人々が定期的に集い、直面する課題について検討を加え、互いの経験から知識を提供しあい、共有するという学び場です。(「コミュニティオブプラクティス」をご参照ください)

コミュニティ・オブ・プラクティス―ナレッジ社会の新たな知識形態の実践 (Harvard Business School Press)

コミュニティ・オブ・プラクティス―ナレッジ社会の新たな知識形態の実践 (Harvard Business School Press)

 昨日扱ったお1人の事例として、ファシリテーターとして入ったある会議で、よくしゃべるメンバーと、同調しあまりしゃべらないメンバーがいて、決定がよくしゃべるメンバーの影響で決まってしまって、ファシリテーターとしてよかったかどうかという発題がありました。

 それに対し、どのように対応できるかについて、みんなでアイディアを出し合いました。例えば、時間をふりわけて話し合いを構造化する。コンセンサスの意味を説いて、反対意見を言うことの重要性を指摘してから、決定に賛同するかどうかを確認するなどのアイディアが出て、発題者は、次回同じことが起きた時どうするかの「仮説」を持って帰られました。

 発題したお1人の参加者のコメントをあげておきます

・頭の中が整理できた。自分への問い直しができたこと、多少なりとも方向性が見えたような気がした。人が少ない時に時間を割当てて意見を述べてもらうという意見については「なるほど」と感じた。