昨日は、取引先で経営計画を立てる会議の支援をしていました。今回は、ある部署の具体的な活動計画を立てるフェーズです。

 全社的な経営計画会議では、この会社が目指す成長(売上の上昇率)にあわせ、生産部門の生産量もアップする目標が立てられていました。具体的には生産台数の増加目標です。ところが、昨日は会議の冒頭から、メンバーの方から「台数」を増やすことを目標にすることへの違和感が表明されました。

 それは、「高圧」の製品を作る場合、とても神経を使い高度な熟練が必要なので、単純に「台数」を目標にすることはおかしいというのです。高品質製品を目指す熟練を持つ方には、台数目標は違和感があったのです。しかし、全社的には台数増加は不可欠です。

 こうした意見と立場の対立。どうなったと思いますか?

 実は話し合いの中で、最終的に「台数」ではなく、生産の「準備時間」「段取り時間」を専任の人を設けることで削減することの目標が立てられたのです。これによって当然生産時間は減るので結果として台数はアップします。しかも熟練が必要な作業は時間の短縮は求められていないのです。

 これは双方が対立的な意見を持っている中で、創造的に解決が図られたよい例だと思います。こうした場に立ち会えてファシリテートできたことは私も幸せです!!