昨日は、「感情を制し、仕事力アップ」という題でチーム経営研究会を開催しました。

 感情は、川の流れに似ています。それはせきとめると(抑圧すると)洪水になり(爆発し)、私たちを押し流して(支配して)しまいます。感情を抑圧したり、無視したり、押し流されたりすることなく、堤防を整え、建設的に利用できるよう治水(コントロール)を進める必要があるのでしょう。そのためのステップとして次の5つの段階があります。


1、感情を意識化する
 今の自分の中に起こっている感情や気持ちに注意してみる
2、感情や気持ちに名称をつける
 うれしいとか、悲しいとかの名称をつけることによって、自分の感情が明確になる  
例「私は・・・という感情を持っている」
3、感情の要因や背景を考えてみる
 どのようにして、その感情を持つようになったかを確かめることで、自分の感情に自分で責任を持てるようになる
4、感情を抑えない
 よい悪いで判断しないで、自分の中に起こっている感情をありのままに受け入れる=否定的感情も自分の一部
5、感情の取り扱い方を考える
 自分の感情のよい悪いは、感情の取り扱い方で決まってくるので、自分の感情や気持ちをどのように表現するか、行動するかを考える

 こうした5つの段階は、いずれも難しいのですが、これを実行するためのポイントは2つあると思います。それは

1、感情をあくまで自分のものとして自分で責任を持つ
 他の人や状況は、私たちに感情をおこさせることはできません。感情はあくまで自分自身が引き起こしているものなのです。これに徹底的に責任を持ち、他人のせいにしないこと。これが感情を制する第一のポイントです。

2、強い感情が生じたとき、自分の思い込みのせいであることがある
 強い感情が生じ、他人を非難したり怒りを感じる時、それは自分の何かの「思い込み」が怒りを引き起こしている可能性があります。例えば私は昨日のワークで、「講座の準備は完全にしなくてはならない」という思い込みがあり、このため準備に時間を使ってくれない仲間に怒りを感じる時があることに気付きました。

 こうした気づきの上で、どのように感情に対処すべきか冷静に判断することこそ、治水の要なのです。