チーム経営を進めると、会議などの《場》は徐々に活性化してきます。たくさんのメンバーが自分の意見を言い出し、時にはリーダーが思う方向と違う方向に結論が流れそうになることもあるでしょう。

 こうした時、リーダーの心には、いろいろな不安や懸念がわいてくることになります。「本当にこの状況をコントロール仕切れるだろうか?」、「自分の仕事がなくなるのではないか?」

 こうした懸念を抑圧すると、いつかそれは爆発するかもしれません。こうした懸念を自分が持っていることに気づき、それを直視していくこと。これがまず第一に必要なことです。

 次になぜそのような感情を抱くのか、そこにある自分の信念「あるべき姿」を探すことです。もしかするとリーダーは、強く、弱みを見せず、すべてを仕切らねばならないという不合理な信念がそこにあるかもしれません。

 こうした上で、一歩一歩、チーム経営を前に進めていくのです。