先週土、日とチーム経営実践スクールの2つ目の講座である会議ファシリテーション講座を行いました。

 1日目に会議において場作りを促進する5つの枠組みを学び、2日目に自分が会議におけるファシリテーターとしてロールプレイをしてみるという構造ですすめました。

 特におもしろかったのは1日目の最後の実習で、翌日のロールプレイ用の「会議ルールを作るための会議のデザインをコンセンサス」しておいたのですが、翌日1人のメンバーがそれに違和感を持つことを表明し、進め方をめぐってロールプレイが行われたことです。合意形成にずいぶん苦しんだのですが、最後とうとう全員が進め方を納得し、本当に短時間で質の高い会議ルールを作り上げてしまわれました。

 一見、こうした進め方をめぐる議論、特に一回決まったことを蒸し返す議論は、生産性の観点からは無駄に思えます。しかし小さな違和感を場に出し、それを吸収して質の高い決定に至る経験という観点からは非常に重要です。

 こうしたことをチームが一回乗り越えると、次回こうした違和感をチームとして解消していくことは容易になります。目先の生産性だけを追うと、いつも誰かが違和感を持ちつつそれを解消できず、高い質の意思決定を逃し続けることになります。