私はTグループという人間関係トレーニングにも関わっています。

 そのトレーニングの目的について、「感受性訓練」でスタッフ間に下記の考え方の違いがあったと書いています。興味深いですね。チーム経営にもかかわっています。

(Tグループについては http://www.k5.dion.ne.jp/~hil/ )

・参加者個人の性質に関するもの

<第一の見解>

@人間=実存的存在。真実の人間=役割・地位(個性と対置)を取り去った私的個人。同一性を確立し、主体的関与を明確にすることは、個人の達成すべき課題

@重要な再方向付けは、ラボラトリの外の場面で人々をがんじがらめにしている役割や地位から解放された状況の下で、自分を一個の人間として見つめるように援助される時に生じる

@トレーニングの焦点=「自分自身の人生観」
「いま・ここで」の中で表明される感情・行動という言葉で確実に露呈される
イデオロギー的問題の考察は、こうした価値への関与のやりなおし過程を阻害」

<第二の見解>

@人間は生物的個体でもあり、諸々の役割の構成体でもある。

@1人の人間として自分自身に対決することは、他人の援助を得て自分のさまざまな役割の矛盾や葛藤を解決すべき自分の問題として受容できる時に可能となってくる。

@こうした解決は役割からの要求、要請を離れては生じない。役割と役割、役割と自分、自分と役割の中でなされる創造的な自己適応の中に生じる

@「ラボラトリの学習や経験を現実生活場面に適用する」問題に深刻に直面するときはじめて価値の方向付けという問題が、参加者の最も重大な関心事となる