今日は、チーム経営を進めるリーダーに必要な対人関係スキルを考えたいと思います。

●チーム経営を進めるリーダーにとって、まず重要なのは、メンバーに対し人間として関心を持ち、その存在を認め、そしてこちらからアプローチすることです。
 
●人間と言うものが、その存在に関心を持って欲しいものであるということについては、心理学や経営学の観点から多くの研究があり、実証されています。有名なマズローの5段階説の社会的欲求(人と触れ合いたい、愛情を交換したいと言う欲求)などはその典型でしょう。
 
●この他にも例えば、心理学の一領域であるTA(交流分析)では、人間は基本的に他者からの働きかけ(ストローク)が必要な存在であり、それを得るために人生の多くの時間をすごしていると指摘しています。おもしろいのは、他者から肯定的なストロークがもらえない時、人は他人を困らせ、悪いことをしてでも、他者からのストロークをもらおうとすると言われていることです。
 
●私たちは仕事をし、機能を果たすために職場にいるわけですが、でも私たちは機械ではなく人間です。存在として私たちがベースにあり、その上で機能的関係が構築されているのです。従って、存在としての私たちに欠乏感や不満が生じると、必然的に機能としての私たちのパフォーマンスも落ちてしまうのです。

●こうして見ると、メンバーが職場で十分な「ストローク」を受け取り、自分の存在が認められているという満足感が得られるようにすることは、とても重要なことです。そしてリーダーからの働きかけは、メンバーにとって強力なストロークになるので、リーダーの方からメンバーに人間としての関心を持ち、認め、積極的に働きかけることが求められるのです。
 
●これは、実際にはとても簡単にできます。「認める」というと相手をほめる必要があると誤解されがちですが、そうではなく、相手に対して、「見ているよ」というメッセージを送ることです。
 
 例 ・朝早くから来ているのだね
   ・毎日、掃除をしているのですね
 
●例えば、こうした事実を「相手に伝える」という行為そのものが、メンバーにとって大きなストロークであり承認になるのです。特に私たちは、当たり前のことを当たり前にやってくれている時に、メンバーにそれを伝えることを怠りがちです。これをきちんと伝えることで、メンバーは、「このリーダーは自分をちゃんと見てくれているのだ」という信頼感を育むのです。

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