昨日は、チーム経営研究所のチーム経営研究会で、「くらしの工房」の田中所長さんに現在の業務とチーム経営への思いを聞き、その後メンバーで方策を検討する実践コミュニティを行いました。

eichen2007-08-03


くらしの工房 http://www.kurashi-kobo.com/


 「くらしの工房」さんでは、戸建て住宅の設計を主な業務とされていますが、従来の業界の常識を覆す「分離発注方式」によって顧客満足を高めています。住宅メーカや工務店が元請けとなり、下請けに工事をさせる方法だと、その分の利ざやで、原価はどうしても高くなります。

 そこで「くらしの工房」では、建築主が、直接工事を行う大工さんや屋根屋さんなどの業者に発注するのを対等なパートナーとして手助けする業務を行っています。これによって価格も安く透明性も高くなるわけです。

 さらに「くらしの工房」では自分たちの設計思想を押し付けるのではなく、施主さんの「暮らし」をきちんと聴き、共感し、理解し、その立場から家という「形」を引き出すことを活動のコンセプトにおき活動されています。
いま、田中さんはこうした理念を、自分がいなくなっても引き継げる組織づくりを目指されています。

 こうした話を聞いたあと、より働く仲間のモチベーションをあげ、チーム経営的に運営を進めるにはどうしたらよいかを参加者で話し合いました。下記はその提案例です。

・施主さんの「暮らし」をきちんと聴き、共感し、理解し、その立場から家という「形」を引き出す作業を、所員の方とともにチームを作るような仕掛けづくりをしたらどうか
・一人前になるのに7〜10年かかる世界だが、技能や知識レベルを評価する仕組みを作り、体系的に学びを進め、3年くらいで1人前になれる仕組みを作ればどうか。その際、チームで学びを行うこともできるのではないか?
・個々人が持つ強みを活かして、二世帯住宅なら私、台所なら俺、という形でチームで顧客のイメージを引き出すことを営業の強みにしたらどうか

 やはりこの実践コミュニティはおもしろいし、大局観を養える学びだと思います。