昨日は事務所で先週行ったチーム経営研究会「I メッセージは愛メッセージ」のふりかえりを行いました。

研究会の中で、
・I メッセージはとても強く聞こえる
・日本人にはWeメッセージが多い
・私たちは我慢して黙っているところから「〜せよ」というYouメッセージに移行しやすい
 などの議論が行われました。

 これについて考えていたのですが、コミュニケーションの基本に、私たちが持っている枠組みという考え方があります。同じ「地域」という言葉でも、使う人の枠組みで「小学校区」なのか「近畿地方」なのかと意味が異なる場合もあります。

 Weメッセージ、Youメッセージの特徴は、この枠組みが私とあなたで同じはずだということが前提になっていることです。だから「私たちは〜」とか「〜すべきだ」という言い方になるのです。

 一方「I メッセージ」では、私とあなたの枠組みは異なることが前提です。従ってあなたの言動は、「私には・・の影響を与えた」と伝えあわなければ分かり合うことができないのです。

 こうした構造があるので私たちには「I メッセージ」が使いにくいのでしょう。それはWe(私とあなたは同じ)という幻想から抜け出し、自立(私とあなたは違う)することを意味するからです。