昨日の続きですが、この業界では、現場の配車係のリーダーが、経営者、顧客、従業員の利害を調整するスーパーマン的役割を背負っています。

スーパーマンとしての現場リーダー
  ・顧客、経営者、従業員みんなの要求をつかみ
  ・経営全体を考慮した適切な判断を瞬時に下し、
  ・利害を調整できるリーダー
人間性、経営全体を見る力、判断力、交渉力、コミュニケーション力・・)

 こうしたリーダーに必要なのは、相手の利害・主張も大事にしつつ、必要な要求、説得を行う「交渉力」でしょう。そしてこれは、相手の意図、真意をつかむ「聴く力」「自らをオープンにし、相手に真意を明かしてもらう力」そして、相手を大事にしつつ、思ったことをきちんと伝える「フィードバック」の力などの集約された力と言えるでしょう。

 これができるようになると、次のような言い方が可能になります。これはアサーションという手法のビジネスへの応用です。

?共有できる事実を述べる
 「顧客から急な注文が入ったんだ。経営的に見て重要な顧客からの要望だ。そして今、あなたしか空いている人がいない。」
?気持ちを伝える
 「チームの目標を達成するには、ここは少し無理が必要だと感じている。」
?明確に要求を提案する
 「だから、この仕事を請け負ってほしい」
?相手の返答への備えをする
 はいの時
 いいえの時 「それなら、誰か別にいける人は知らないだろうか?」

アサーショントレーニング―さわやかな「自己表現」のために

アサーショントレーニング―さわやかな「自己表現」のために