会議でよく見かける光景です。

 業務上の課題、つまり日常的な運営面での課題が、職場の運営管理の基盤となるべき会議のほとんどの時間を占めてしまうことがよくあります。それはなぜでしょうか?これは緊急度と重要度という尺度を考えるとわかりやすいでしょう。

 例えば管理的意思決定や戦略的意思決定レベルの課題は、重要度は高いのですが、今日・明日取り組まねば仕事が回らなくなるということはありません。しかし、業務的意思決定レベルの課題は、多くが目の前の仕事を回していくのに必要な緊急の議題なので、どうしてもこれらが優先的に話されてしまうのです。

 しかし、こうした状態が続くと、例えば目標を立ててその進捗を管理し、必要な時に改善していくなどの経営管理が十分に行えません。また全社的な経営戦略なども考えることができません。従って、こうしたケースでは、議案を整理し優先順位を付け、管理的、戦略的意思決定ができる体制を作る必要があります。