前に書いた原稿の続きです。
(2)自分からメンバーに心を開く(メンバーを基本的に信頼する)
●すべて<場>に入る時には、誰にでもその<場>は安心でき自分を受け入れ
てくれるのか、本音を言ってもよいのかという心配が生じます。これは1対1
の<場>においても同様と考えられます。特にメンバーは弱い立場なので、自
分を守るために、どこまで自分の弱みや心配事、抱えている問題などを話して
大丈夫なのか、常にリーダーの様子を、(無意識にかもしれませんが)推し量
っているものです。
●こうした時に、リーダーが弱みを見せないでおこう、心配事は部下に言わな
いでおこうと構えて<場>に臨むと、それは敏感にメンバーに伝わります。こ
うなるとその<場>では、表面的なやりとりだけが行われ、部下は真に抱えて
いる問題や本音を言わないでしょう。
●従って、リーダーはある程度まで、リーダーの方から、思っていること感じ
ていることを、率直にメンバーに開示し伝える<冒険>をする必要があります。
これは、まずメンバーのことを信頼して接することを意味します。例えば次の
ようなものがその代表例です。
一、思いを開示する
・私は、あなたとよりよい関係を結びたいと思っています。
・報告書でなく、あなたの肉声が聞きたいと思っています
二、自分の気持ちを伝える
・こうした面接の場を設けたけど、私もドキドキしています
・こうした弱みを見せると、頼りないリーダーと思うかなと心配だけど・・
三、意図(ねらい)を開示する
・今日の面接は、・・・という意図で設けました。