今日はクライアント先で今後の組織変革プロジェクトの方向性を話し合っていました。

 最近、このクライアント先に行くのが気が重いなと感じていました。それで、よく自分を見つめてみると、そこにはある種の「怖れ」があることに気付きました。

 組織の中には、いろいろな対立点があります。そして、1つの解決すべき課題の中に、いろいろな人のいろいろな利害の対立関係が詰まっていて、それを正面から取り上げたくない状況が生まれます。これをアーノルド・ミンデルという心理学者は「エッジ」と呼びました。

 このクライアント先にも単なる会議ファシリテーションの範疇をこえた「エッジ」が存在し、そこに直面することを私は恐れていたのです。

 これに気づき、今日はこのもっとも根本的な問題に正面から取り組むことを提案してきました。おかげで私も少し気が楽になりました。

 大変だとは思いますがこれまでの経験から、このエッジを乗り越えないと本当に知恵とチカラを合わせられる場は生まれないと確信しています。非力ですが、力の限り人が生き組織が生きるという両立を目指して行きたいと思います。

紛争の心理学―融合の炎のワーク (講談社現代新書)

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