体験学習においては、「ふりかえり」が学びの命となります。

参加者は、ここで自分と他のメンバーが体験の中で気づいた、自分や他のメンバーのクセ、グループで生じた出来事がメンバーにどのような影響を与えたかをわかちあい、自分とは違う見方から学ぶ事ができます。

 ここでファシリテーターは、場について一定良く見えると自分で思っており、また参加者に「ここは、気づいて欲しい」という思いも持っています。そのためふりかえりで自分の見方を押し付けたり、無理やり参加者に気づかせる状況が出てきます。(実際には、場は複雑であり、唯一の正解などはないので、これはともすると危険を伴います)また、参加者もファシリテーターを「先生」と思い、そのコメントをありがたがる傾向もあるのです。

 こうした時、あくまで参加者自身の気づきと学びを大切にすることは結構むつかしいものなのです。私ももう一度自分のファシリテートのあり方を点検して見たいと思います。