10月21日にある子ども向けの専門病院の看護師さんに、リフレクションの研修をしてきました。

いま医療機関、特に看護部門でリフレクションが大変注目されています。それは看護においては、知識ややり方などの「正解のある学び」以外に、チームや先輩・後輩、そして患者様へのかかわり方や、何を大事に仕事をしていくのかという看護観の形成など、「正解のない学び」がとても大事だからです。

看護リフレクション入門―経験から学び新たな看護を創造する

看護リフレクション入門―経験から学び新たな看護を創造する

 こうした正解のない学びにおいては、日常の現場での体験をふりかえり、気づきや学びを得ていく必要があります。特に新しい方を迎えた職場では新人さんを育てるために、メンターやプリセプターがリフレクションの支援がうまくできる必要があります。

 しかし、実際の現場では、このふりかえりが建設的な次の学びへとつな
がらず、ついつい反省に入り込み、自分を責めたり、他の人を責めてしま
い、終わってみると双方がもんもんとしてしまうことがあります。

 こうした部分に切り込むため、リフレクションの基礎になる体験学習のサイクルを使って実際の気づきを持ってもらい、昼からはロールプレイを通じ、リフレクションを支援する練習をしていただきました。

 私にとっても受講者にとってもとっても満足度の高いものとなりました。


注:2011年10月から、ブログのタイトルを変更しています。