キャリア理論の大御所、エドガー・シャインの考え方にキャリアアンカーという考え方がある。キャリア・アンカー―自分のほんとうの価値を発見しよう (Career Anchors and Career Survival)作者: エドガー・H.シャイン,Edgar H. Schein,金井寿宏出版社/メーカー: 白桃書房発売日: 2003/06/01メディア: 単行本購入: 7人 クリック: 75回この商品を含むブログ (21件) を見る

 この考え方は変化する自分のキャリアの中で、変わらない「自分が本当に大事にするもの」を明確化した時に初めてよりよいキャリア形成ができるという考え方だ。

 こうした考え方は組織にも言えると思う。激動する経営環境の中で、リーダーはつい変化の波にのまれ、小手先のようにいろいろな経営手法に飛びついたり、制度をいじくったりする。

 組織における「変化の中の不動点」には、まずビジョンがあげあれるだろう。その組織特有の有意義な目的や強力な価値観、さらに将来イメージも変化の荒波を乗り切る「北極星」になりうる。

 チーム経営の仕事は、こうしたビジョン、特に人と職場・組織についての価値観と将来イメージを提供するしているのだと思う。